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ガイア理論のラブロック氏が遺した言葉

英国の環境科学者で地球を1つの生命体とみなす『ガイア理論』を提唱したジェームズ・ラブロック氏が103歳で亡くなってから、1年が経過した。

温暖化論者から批判者へ

2006年当時、ラブロック氏は、熱心な人為的地球温暖化論者であり、恐ろしい気候シナリオを推進していた。地球が病的な熱病にかかり60億人が滅亡するとも予測していた。

2010年以降、ラブロック氏は立場を逆転させ、発言を変えていった

かつて私は気候変動について警戒論者だった。そして現在(2012年)、人為的な地球温暖化論に対する声高な批判者となった。問題は、私たちが気候はどうなっているのかを知らないことだ。20年前、傲慢にも分かっていたと思っていたのだ。私たちは、気候変動のような複雑な状況に対応できるほどには進化していない。

気候はいつものように変化している。まだ、大した問題は起きていない。本当だったら、半分くらいは焼け野原になっていてもよいはずなのに。ミレニアム以降、世界はあまり暖かくなっていない。12年というのは、事の判断をするのに妥当な時間だ。CO2は間違いなく上昇している。気温も上昇するはずなのに、ほぼ一定に留まっている。気候変動は起こっているが、その影響は以前考えていたよりもずっと先の未来のことだろう。

また、BBCのインタビューで、国連やIPCCを含む地球温暖化の主張について、厳しい見方を示した。

彼らはただ推測しているだけ、しかもグループ全体で集まり互いの推測を励まし合っている。IPCCの最後の報告書は、私が8年ほど前に出版した 『ガイアの復讐』の内容と非常によく似ている。まるでコピーしたかのようだ。

ラブロック語録の一例

今や、地球温暖化運動という「緑の宗教」がキリスト教を継承している。グリーン派には、宗教が使うような用語が沢山入っている。罪悪感を利用するのは、キリスト教の悪い面での古きよき残り香だ。それは問題を解決する良い方法とは言えない。

気候の崩壊は、私たちが人間として、すべての生命と関わり合う中で築き上げてきたシステム、それも有害なシステムの「宿痾」のようなものだ。特に、「600年にわたる植民地主義」により、ヨーロッパ文明が残酷さと暴力とともに世界中に広まった。その根は深くもっと前に遡る。

現在、国連や世界経済フォーラムなどが進めている気候変動運動は、正に
西洋型の価値観を、再度世界に拡散しようという目論見の様に思えてならない。

本文はこちらから ➡

https://agora-web.jp/archives/220917071429.html


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