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エバーソース社、洋上風力発電事業の見直しに着手

日本の風力発電については、陸上風力は洋上風力に劣る、制約大などと言われている。我が国周辺の広大な海域の開発・利用を有効に進める 観点から、海洋政策上の重要課題として海洋基本計画に位置づけられている。

経済性については、大規模に開発できれば発電コスト が火力発電並であるため、経済性 も確保できる可能性のあるエネル ギー源であると政府は説明している。 (ただし、我が国では更なるコスト低減が必要)

また、地元産業への影響については、洋上風力発電設備の設置・運 転・維持管理における地元資材 の活用や雇用創出などが期待される。 また、発電設備の部品数が多く (約1~2万点)、関連産業 への波及効果も期待されるということのようである。

参考になるのか分からないのですが、米国の東海岸の洋上風力発電事業に近況が報告されていたので、ご紹介します。

Energy Provider May Jump Ship On Wind Ventures Touted By Biden Admin, New York Governor | The Daily Caller

ニューイングランド最大のエネルギー供給会社であるEversource社は、バイデン政権が支持・奨励している洋上風力発電事業の見直しに着手した。

同社は、国際的な再生可能エネルギー大手であるØrsted社との複数の洋上風力発電共同事業の50%の持分について、この事業が依然としてビジネス上有意義であるかどうかを判断するために「戦略的レビュー」を実施しているところである。

Eversource社は、コネチカット州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州で約400万人の顧客にサービスを提供している。数十億ドル規模のØrsted社との合弁事業には、ニューヨーク沖のSouth Fork WindとSunrise Windプロジェクト、ロードアイランド沖で計画されているRevolution Windの3つの洋上風力発電プロジェクトが含まれている。

Eversource社は、今回の見直しにより、同社が保有するØrsted社との提携株式の全部または一部を売却する可能性がある。

Eversource社は、2月11日に行われたニューヨーク州イーストハンプトンでのSouth Fork Windプロジェクトの起工式で、Ørsted社との共同オフショア投資をアピールした。起工式には、米国内務省のDeb Haaland長官とニューヨーク州のKathy Hochul知事(民主党)が出席した。

わずか3カ月前には洋上風力発電の取り組みを賞賛していたにもかかわらず、Eversource社は今、ブレーキを踏んでいる。Eversource社の見直しは、風力発電と太陽光発電の業界にとって厳しい状況の中で行われた。ソーラーパネルや風力タービンに不可欠な部材の商品価格は、ここ数カ月でインフレ率を上回るペースで上昇している。その結果、風力発電や太陽光発電の開発業者にとって、資材不足、プロジェクトの遅延、コスト超過、利益の減少という事態を招いている。

Daily Callerによると、風力、太陽光、バッテリー技術の平均価格は2021年から2022年の間に28.5%上昇し、風力・太陽光プロジェクトの完成件数は2019年から2021年の間に73%、大幅に減少しているとのことです。


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