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IEA:世界はエネルギー価格と排出量の高止まりを繰り返す


国際エネルギー機関(IEA)は、半期ごとの電力市場レポートを発表しています。昨年の電力需要が6%増加したことを受け、世界は長期に亘り、電力価格と関連する排出量の高止まりに直面すると述べています。

絶対量として、昨年の電力需要の増加は過去最大の 1,500TWh以上であり、IEAの報告書の要旨にあるように、この増加の半分以上は中国が占めており、10%の伸びを記録した。

https://iea.blob.core.windows.net/assets/d75d928b-9448-4c9b-b13d-6a92145af5a3/ElectricityMarketReport_January2022.pdf

石炭火力は、2011年以降で最速の9%増、ガス火力は2%増となった。自然エネルギーによる電力は、天候不順で伸びが制限されたものの、6%の伸びを示した。欧州における 2021年第4四半期の平均卸売電力価格は、2015~2020年平均の4倍となった。

2022年から2024年にかけて、IEAは次のように予測している。自然エネルギーは、年率2.7%という穏やかな需要の伸びとほぼ一致し、化石燃料による発電は停滞する。また、今日の政策設定は、排出量を削減するには不十分であり、電力部門からの排出量は、今後3年間はほぼ同じ水準にとどまるだろうと指摘している。

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