専門家ってなんだろう

「この仕事できますか?」と聞かれて少し戸惑うことがあります。
経験もあるし、そこそこできる場合だ。かといって、それを専門にやってる人と比べるとやれることが限られてしまう微妙なスキルと経験な時。最近まさにそんなことが多発してまして悩ましい。

野球ではバントの名手と呼ばれる人がいます。ほかに得意なことや特長を買われて、走塁のスペシャリスト、守備要員、左のワンポイント、代打の切り札など、各分野のエキスパートがいる。

トップレベルの選手もいれば、器用がゆえにユーティリティ的に使われる選手もいる。起用される以上その能力を必要とされてる訳で、どう評価するかは難しいけど、後者の場合はあまりポジティブな感じはしない。

ビジネスで専門性を考えてみよう。
営業畑とか人事畑(最近はHRっていうのかな)とかいうこともある。商品企画、設計、調達、広報、宣伝など、バリューチェーン上の役割で、そのまま部門名などになってる職種もありますね。

アナリスト、プランナー、ディレクターなどは、属人的なスキルを発揮する職務といえそう。部門名になることはなく、肩書きに使われています。スポーツで言えばポジションみたいなものかな。なんとなくスキルを表している気がします。

スキルに注目して検索してみたら、こんなのが出てきた。

「パソナキャリア」サイトより

これってRPGでいえば、ちから、みのまもり、きようさ、すばやさ、こうげき魔力、かいふく魔力みたいなものですね。スキルは数値化されるけど、職種は表していない。すべてのビジネスパーソンに適用されるパラメーター。

http://yoosee.net/d/ より

特別なスキルが必要とされる職業は、デザイナー、プログラマーとか。目利きが必要とされるバイヤーとか、プロデューサーなどもある。

ドラクエでいえば、戦士、魔法使い、僧侶、盗賊、遊び人とかの職業が専門性を表している。ちょっと士業っぽい。

対して現実世界では、弁護士、会計士、建築士とかがいて、資格取得が必要な職業があります。だからといって、法務部で仕事するのに弁護士や弁理士の資格は必ずしも必要ではない。勇者みならいみたいな感じでしょうか。笑

仕事では、やれることと質やレベルは別物なので、資格がない分野については職業判定が難しい。いや、実務経験が伴わなければ使い物にならないとされることもあるのだから、資格があったとしても同様かもしれません。

ゲームの中なら、バトルマスター、賢者、スーパースター、レンジャーを習得すれば勇者になれるけど、ビジネスで専門家を名乗るには、なにが必要なんでしょうね。

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