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有給休暇を100%消化した漢

「サラっと川柳」(第一生命主催)の100選が発表されましたね。
「サラリーマン川柳」というやつで、よく生保レディーが職場にコピーとか配ってたのを思い出します。今回から改称したらしい。これもD&Iというやつの影響ですね。

「育休を とった夫が 子と化した」

という句が時流に合っているというニュースをみた。男性の育休の取得率が13.97%(R3年)という報道も頭に残ってたこともあり、ふと年休の取得率が気になって調べてみた。日本の年休取得は進んでいるのか?

労働者1人平均付与日数 17.6日
うち平均取得日数 10.3日
平均取得率 58.3% [昭和59年以降過去最高]

令和4年「就労条件総合調査」厚生労働省の調査(労働新聞社より)

2019年から労基法が改正され、5日間の有給取得が義務化されたので、だいぶ取得が進んだのではないかと思いきや、そうでもないらしい。

1990年代から、平均取得日数は8〜9日くらいを行き来してて、10日を超えるのはここ数年。ぼくが新入社員時代とさほど変わっていない。

そして思い出す。一昨年までの29年のサラリーマン生活の中でした挑戦、それは。

「入社してからずっと有給休暇を流さず使い切る」

結構な漢気じゃないですか?笑
14年目で事情により途切れるけど、ずっとやり続けた。
その後も数日しか流してないと思う。

実際には、休暇取りながら家で仕事してたり、消化が目的化してたのでズルい記録。ズルというのもなんだか、記録というのも変だけど。笑

このチャレンジは、新卒で入社した時の労働組合の会合がきっかけだった。

社会人になって、会社に労働組合というものがあることを初めて知ります。ユニオンショップ制だったので、入社=組合員加入でした。ちなみにオープンショップという加入が自由な制度もある。

当時のぼくの乏しい知識では、組合というのは何だかうるさいし、面倒臭いという認識しかなかった。なんかカッコ悪いとも思った。はい、ちゃらい奴です。しかも数年後には組合の幹部になってたりする。笑

青年部とかの会合に招集され、いろんな労務問題などを話す機会をいただいた。そこで耳にしたのが「有給休暇が取れない」という問題。

そこでぼくの疑問魂が沸々と湧くことに。

(新婚旅行に行けないって人を聞いたことがないから、案外休もうと思ったら休めるんじゃない?)
(ま、やってみて証明してみよう)

そこからぼくの挑戦が始まりました。
最初のうちはクリアするのは簡単なんですけど、年々付与される日数が増え、上限の20日に達すると結構きつい。笑

20日休もうとすると、1月に2日近く休まないと消化できない。それでも計画的にスケジュール決めて、ちょっとづつ休み続けました。

本当に忙しい人は取れないということも後から理解しました。
でも、休もうと思えば休めるということもわかった。

ただ、これはぼくが意識して挑戦した結果なんで、平均取得が10日前後に留まるというのも十分理解できる。

実際、統計上の取得数は、病欠などの理由のものも多いと思われるので、厚労省の定める「心身の疲労を回復しゆとりある生活を保障するために付与される休暇」という使い方がされていないこともあるはず。
それじゃ、みんな疲れちゃうよね。

日本の祝祭日はとても多いけど、GW、お盆、シルバーウィーク、年末年始と、みんな集中して休むから、大渋滞、大混雑。
休まるどころか、とても疲れる。

いっそ祝祭日をなくして休む人を分散させることで、旅行・観光業界の繁閑をならすこともできるし、生活者のコストも劇的に下げることができると思うので、ぜひ内閣には「異次元の休暇制度」を作ってほしいな。

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