数字で見る九条林檎(1) 収益化までの道のり
(2/26追記) 配信での下記発言は結果的には誤りで、限定公開も総再生に算入されるとのこと。アーカイブを回すのは有効。
(2/15 追記) 林檎様の配信で「限定公開の動画は収益化対象の総再生時間に算入されない」という発言があったため、以下の仮説は正しいことが判明しました。
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※今のところ(2)の予定はありません
今日(2/14)の放送で、収益化までの再生時間の話になったので、ボツにした表を供養しておく。
発端が以下のツイート。
これを見て私は即座に「これを元に再生回数を計算すれば動画ごとの再生率が分かる!」と思い、すぐに調査を開始した。それが以下である。
通常の動画の再生回数と動画の長さ
アーカイブの再生回数と投稿日
収益化ラインが総再生数4000時間と言われており、1/5ということはこの時点で800時間=48000分再生されている計算になる。
一方再生数はYouTube側のアルゴリズムにより算出されており、例えば同じ人が動画を連続で再生しても1カウントになったり、開いてすぐ閉じたりしても再生数にはカウントされないなどがありうる。これはスパム的行為を防ぎ正確な再生数を算出するためなのだが、アルゴリズムは公開されておらず、例えば動画の何割を再生したら再生したとみなすのか(開いただけや数秒見ただけではカウントされないだろうが、最後のエンディングで切った場合はカウントされるのが妥当だろう。では半分のみ再生した場合はどうなるのか?)はYouTubeの中の人でなければわからない。
これを踏まえて上記の表を見ると、通常の動画の再生数に各動画の再生時間を掛けた総和が50000分となり、ちょうど1/5のラインを超えるくらいなのである。これは再生数が1増えるためには動画を最後まで再生しなければならないという強い仮定を用いている。動画は基本短いため最後まで再生される可能性は高いだろうが、それでも少し強い仮定だ。
一方アーカイブの再生回数を見てみると、合計で1691回再生されていることがわかる。今度は逆に、各動画10分(1動画平均1時間なので、1/6だけ再生したことになる)で再生数が増えると仮定すると、アーカイブの再生時間は16910分となる。実際には1/6の再生でカウントが増えるのは考えにくい(無いとは言えない)ことと、アクセスしづらいアーカイブをわざわざみるファンは1/6でやめる可能性が低いことを考えると、アーカイブのみの再生時間はもっとあると見ていいだろう。
そうすると、仮に通常動画の再生割合が多少低くても、アーカイブと合わせると確実に1000時間分は超えると思われる。そうすると上記ツイートの表現は1/5ではなく1/4となると思われ少々不自然だ。これらを鑑みると、アーカイブ(限定公開)の動画の再生時間は収益化ラインの総再生時間の対象にならない可能性が高いのである。
通常動画の再生率100%の仮定も、再生数としてはカウントされないが少しは再生された(例えば冒頭30秒見てやめた)人と残り30秒まで見て離脱し再生数としてカウントされた人で平均化されていると考えれば辻褄はあう。
よって、収益化を目指すのであれば、アーカイブ再生より通常動画再生の方が必要なのではないか、という仮定が導かれるのである。
・・・という記事を書こうとしてやめたのだが、理由は単純で、配信者はこれを検証できるからである。配信側のダッシュボードで平均再生時間などを見れるらしいので、配信を行なっている人からすれば上記考察が正しいかどうかはすぐにわかる。残念ながら私は配信を行なったことがないので、正しい情報を持っている方がいればご一報いただきたい。なおGoogle先生を使いこなすのは私には難しかったようだ。
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余談だが、アーカイブの再生回数は少し面白いな、と思うのでそこだけ指摘しておこう。
まず、突出して再生されているのが最初の12/22の動画、そして次が12/23である。これは2/9時点でほぼ唯一の動線であろう九条林檎のTwitterとYouTube再生リストが共に12/22の動画を最初とする再生リストになっているからであろう。12/24くらいまでは連続再生の影響か再生数が多めになっている。
そしてもう一つ再生数が多いのが2/2のアーカイブだ。これは2/2の短編まとめ動画からリンクが貼られているからと思われる(提案してよかった)。私のおすすめもこの2/2の回である。だがこのリンクはplaylistへのリンクではなく動画単体のリンクなので、前後への波及効果はなかったことが見て取れる。それでも前後より80再生ほど多いので、2/2短編を見た880人の1割くらいが本編に興味を持って見てくれたのだろう。
また、2/2アップロード分のアーカイブは再生数が低いが、これは日数が浅いだけでなく放送日から日数が経ってしまった点や、アーカイブが上がったことが周知されていないことに起因すると考えられる。例えば、○日の放送を見逃したからあとで見よう、と思っていた人が、しばらく経っていつの回を見逃したかわからなくなってしまったり、アーカイブが上がっていたことに気づかなかったりといったことが考えられ、この辺は改善の余地がありそうだ。とはいえ、アーカイブを上げる作業も時間が取られるのは言うまでもなく、ここにどの程度力を入れるべきかは林檎様本人の判断になるだろう。
九条林檎を布教したい民としては、おすすめアーカイブ回をいくつか紹介するというのは有効な手段であると思う。特に最近は放送がますます楽しくなっており、踊る林檎様やクリエイティブな林檎様など、より魅力が伝わる回も多数あるだろう(逆に既存のファンにとって嬉しい回もある)。アーカイブは膨大な量があるため、いくつかピックアップするのは初見にとってありがたいことだろう。
私にとっては以下の記事がその試みである。少し長いが、このように熱心に分析される九条林檎という存在に興味を持った方はぜひ。
そんなに興味はなくても、まずは以下の2/2まとめアーカイブを見てみて欲しい。そして他の動画や本編に興味を持っていただけたら嬉しい限りである。
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