ゴ魔乙のマグロナちゃんコラボは新規ユーザー獲得に効果絶大だったのではなかろうか

言いたいことはタイトルで全てです。

とはいえ、僕は中の人ではないので実際にどのくらい数値が出ているかは分かりません。もしかしたら数値的にはあまり芳しくない結果という可能性もなくはない。ということで、これはあくまで僕の体験としてそう思うという話を前置きしておきます。

2月に「ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!〜」(略してゴ魔乙)というソーシャルゲームで、魔王マグロナちゃんとのコラボが開始され、そこからゴ魔乙を始めて45日が経ちました。1ヶ月半ゲームを遊んだ中で、このコラボが新規のユーザー獲得にとても優れたコラボだったのでは、と思うようになったため、どの辺が優れていると思ったのかを書いていきます。

参考まで、僕が今遊んでいるソシャゲはFEヒーローズ、遊戯王デュエルリンクスがメインで、それと毎日遊んでいるゴ魔乙、+ログインとちょっとだけ触る程度の18パズル、という感じです。前はパズドラとどうぶつの森とドラガリアロストとポケモンGOをFEH、遊戯王と並列してやっていて、ソシャゲのせいで生活に支障をきたしていたので、最小限のものしかやらないという強い意志で絞った結果残ったのがFEHと遊戯王でした。
その経緯から、ソシャゲを増やすのは慎重でありたかったのですが、ゴ魔乙はそこに見事に食い込んできました。イチオシおじさんであるところのまきちゃんこと巻羊先生がイラストを書かれているグリムエコーズもすごく気になっているのですが、鋼の意志で耐えています。まきちゃんが実装されたらやりますが。
ソシャゲにお金をかけられる経済状況ではないため、基本無課金でプレイしているのが若干申し訳ないですが、アクティブプレイヤーの一人にはなっているという感じです。


マグロナちゃんの販促力

本題に先駆けて一つ、マグロナちゃんは販促力が強い。面白いと思ったものの面白さを言語化するのに長けており、またとても楽しそうにプレイするので、とてもやりたくなります。マグロナちゃんのゲームおすすめの動画だとドラクエビルダーズのシリーズが好きです。

2018年の8月にもマグロナちゃんはゴ魔乙のPR配信をやっていて、それもすごく面白そうだったのですが、僕はもともとシューティングを一切やったことがなく、自分には関わりのないジャンルだと思ってその時は手を出しませんでした。(ソシャゲ量がまだ多かった時期でもあった)

そんな中2019年2月にマグロナちゃんがプレイアブルキャラとしてゲーム内に実装されるコラボが発表され、ちょうど暇があるタイミングだったのと、「公式マグロナボタン」というワードに惹かれてプレイを始めることになりました。そしてそこから1ヶ月半、毎日きちんとスタミナを消費しきっています。


初めてはマグロナちゃんで

このコラボがどう優れていたのかという話をします。前提として、上記のような流れでマグロナちゃんをきっかけにゴ魔乙、ひいてはシューティングというジャンルを初めて触った人もおそらく多いのではと思い、また自分がそうなので、そういった人にとってこのコラボがどういうものだったか、というのを自分視点で書こうと思います。

自分を含めた上記のような人たちにとって、ゲームの目的はゲーム内でマグロナちゃんを手に入れて使うことと、同時に開催されていたマグロナちゃんイベントのシナリオを見ること、さらに付け加えるなら手に入れたマグロナちゃんを最大まで強化すること、くらいになるのではないかと思います。そのために僕らはシューティングという慣れないゲームを頑張ってプレイするわけです。

マグロナちゃんを手に入れる方法は2つあり、コラボイベント中のガチャで排出されるものと、イベント終了後全員に配布されるものがありました(両者は別キャラです)。お金に余裕がある人は初手ガチャかもしれませんが、大抵はどのくらい面白いかわからないゲームにマグロナちゃんを引くためだけにお金を入れるのは躊躇するかと思いますので、まずはストーリーを進めたりして無料石を集めて、それでマグロナちゃんが出るか試す、という感じになるのではないかと思います。僕もそのような形で始めました。

ゴ魔乙というゲームは、使用するキャラによって自機のショットの特徴が大きく異なります。例えば、あるキャラでは直線上の敵を貫通して飛んでいく弾を打ち、あるキャラは扇型に弾をばらまく、といった感じです。ショットによってプレイ感が大きく異なるため、初心者には癖が強いショットも多くあります(そういったショットは、大抵はうまく使いこなすと高スコアが取れるようになっているはずです)。なので初めてプレイする際にどのショットを使うかがゴ魔乙というゲームの印象を左右するのではないかと思います。

しかしマグロナちゃん目当てで始めた我々にとっては、その悩みはないも同然、マグロナちゃん一択です。始めたばかりでマグロナちゃんを持っていなくても、ヘルパーとして他のユーザーのキャラを使えるため、他ユーザーから借りることで使うことができます。フレンドになっていないユーザーはランダムサジェストですが、イベントのピックアップキャラとなっていたおかげかかなり高い確率でマグロナちゃんを借りることができました。

そしてそのマグロナちゃんのショットが強い。マグロナちゃんのショットは通常時に前方に扇型弾幕、ラブマックス時(ショット強化状態)は自機の全方位に長射程貫通弾を発射します。全てのショットを見ていないので断定はできませんが、ステージをクリアする目的なら1、2を争う使いやすさのショットだと思います。マグロナちゃんとラブマックスしているといつのまにかクリアしているような感覚になります。
最初はステージが易しいのもあって、初心者でも比較的挫折せずにプレイできるという印象でした。何より被弾してもマグロナちゃんのおせきボイスが聞けるのでむしろダメージをくらいに行くまである


マグロナちゃんと一緒に

そうこうしているうちに石が溜まってきてガチャが引けます。マグロナちゃんのガチャは大変優良で、スタートダッシュでもらえる石で大抵1枚はギリ引けるくらい、イベント期間中頑張って石集めすれば1〜2枚は引けるというくらいのバランスでした。リセマラ的なことなしでそのくらいの体感だったので、リセマラすればより確実に手に入るのではと思います。

マグロナちゃんが手に入ったら、イベントストーリーを楽しみつつ、マグロナちゃんを使って親密度を上げていきます。親密度がレベルマックスになるとフルボイスのストーリーが見れるので、まずはそれを目指します。イベントステージを周回して素材を集めるのも良いですね。イベントBGMがすごく癖になる。

そしてある程度操作に慣れてくると、最大難易度のdeathでもスコアS、コンボSが取れるようになってきます。イベントや通常ステージのスコアSは結構基準がゆるくて(スコアタだと一気にハードルが上がりますが)、1、2回の被弾までだったら案外大丈夫だったりします。これは最高難易度でもS取れていけるのでは?俺才能あるのでは?となりますね。なりました。

評価S取るのには、とりあえず敵と弾を避けることだけ考えて、なるべく接近して倒すようにすればOKです。接近して撃破すると得点にボーナスがかかり、育成に必要なアイテムが手に入れられます。これもマグロナちゃんのショットの優秀さゆえで、攻撃範囲と制圧力が高いので、弾を回避して動き回って入れば敵が勝手に死んでいくこと、闇属性なので属性不利にならずに全てのステージで等倍以上が出せることによります。他のショットだと、攻撃範囲が偏っていたりするので、きちんと敵に当てて倒していかないと、弾幕が濃くなりすぎて回避しきれない状況が増えてきます。また不利属性になってしまうと、得点が0.3倍?とかになるので、スコアSがかなり取りづらくなってしまいます。その辺を考えず、とりあえずマグロナちゃんを使って、敵の弾をちゃんと見て回避すればまずはOK。それでノーミスでクリアできたらスコアも伸びて気持ちいい。そういうシンプルな形で初心者でも楽しめるのです。

ゴ魔乙はシューティングゲームとしても手軽で面白いので、上記の過程を通してゲームプレイの楽しさを知っていくようになります。ショットの種類がめちゃくちゃ多い中、どれを使ってどう動くかみたいなことを最初は意識せず、とりあえずマグロナちゃん使っておけばいいという形になるのは初心者としては大変にありがたい。

さらに、マグロナちゃんを2枚以上引けた人は、マグロナちゃんを最終進化できるようになります。この最終進化は始めたての人にはかなり条件が厳しく、親密度がストーリー解放の10倍必要、さらにイベント等で配られる専用アイテムを集める必要があり、短くても3週間くらいは必要になるのではと思います。でもやっぱりソシャゲプレイヤーとしては最高段階までは進化させたいですよね。ある程度時間をかければ条件を満たすのにシューティングの腕はそこまで必要ないので、それなら頑張ってみようかな、となるわけです。

ゲームを始めた人にとってのマグロナちゃんの果たす役割は大きく2つになります。
・マグロナちゃんをとりあえず使えばOKという形でプレイのハードルを下げ、それでも高評価が取れるため達成感を得やすくする。
・初期目標としてガチャで引く(ために石を集める)、親密度を上げてストーリーを見る、さらにストレッチゴールとして最終進化させる、と当面の目標を与える

さらにマグロナちゃん引いたけどどうすればいいかよくわからない、みたいな人のためにマグロナちゃん自身がPR放送でフォローを入れたりと、かなり手厚い初心者サポートもありました。


マグロナちゃんを超えて

最後に、スコアアタックについて触れておきます。

ゴ魔乙(に限らず、シューティングゲーム一般?)における最終的な楽しみはより多くのスコアを稼ぐスコアアタックにあると言えます。多くのスコアを稼ぐために、ステージの構造を覚え、使うショットとスキルを吟味し、スキルの使い所を考えて攻略していくのがスコアアタックです。

マグロナちゃんはここでも一つスコアアタックに熱心なユーザーに向けて仕掛けをしています。それは、自身のPR放送で、「余と勝負しようや」つまりマグロナちゃんが出したスコアより多く稼げるかという勝負を持ちかけます。マグロナちゃん自身が解説していましたが、このスコアは「きちんとスコアアタックの基礎を学んで、初心者でも揃えられるパーティで適切な場所でスキルを打てば超えられる」くらいの数値になっており、初心者ながらスコアアタックをやってみようという意欲的なユーザーにはちょうどよいハードルになっています(ちなみに、ちゃんとシューティングやってきた勢はマグロナちゃんにマウントを取れるのでよいとされている)。ここでもマグロナちゃんが初心者にとっての一つの指標になっているのですね。

正直な話、僕はまだスコアアタックまで手が回っておらず、これから手をつけていこうかなという段階なので、これ以上のことは書けないのですが、おそらくこの先はハマっていく人はどんどんハマっていくやつなのだろうな、と思います。

なので現状僕はソシャゲとしてゴ魔乙をエンジョイしているくらいのライトなユーザーなのですが、ソシャゲとして見ても、タイトルにある通り魔法乙女たちとの交流要素や育成、イベントなど普通に楽しめるようになっています。僕個人は結構前にマグロナちゃんの最終進化は達成していて、運レベルをマックスにするのがマグロナちゃんに関しては最後の育成目標という感じです。あとはいい加減マグロナちゃん離れをして使えるショットを増やしたい気持ちがあり、なんか使いやすいやつがないかを探しているところです。


マグロナコラボはよくデザインされたコラボだった

という感じで、マグロナちゃんきっかけでゴ魔乙をやるようになった1ユーザー視点で、マグロナちゃんコラボがどういうものだったかを書いてみました。正直、僕はシューティングというジャンルは一生関わらないものだと思っていました。東方とか名前は知っていて二次創作的なのも目にしたことはありましたが、やろうとまでは思っていませんでした。それが今では毎日(ライトなプレイであるとはいえ)シューティングをしています。これからもプレイし続けるのか、スコアタガチ勢になるのかは正味わからないのですが、少なくともシューティングというジャンルに尻込みすることはなくなったのではないかと思います。

それもこれもマグロナちゃんのおかげ、より正確に言えばよくデザインされたマグロナコラボのおかげだったと言えるでしょう。マグロナちゃんのキャラクターとしての可愛さはもちろんのこと、その推し語りに宿る説得力がシューティングを触ったこともない人間にも届いたこと。そしてマグロナちゃんの販促力を信じた開発陣が初めてシューティングを触る人のために設定したプレイアブルキャラとしてのマグロナちゃんのショット能力、ガチャ・イベント設計。これらが合わさって、僕は今シューティングという今までなら手に取ることがなかったゲームを1ヶ月半懲りずに遊んでいるというわけです。

マグロナちゃんが実装されなければゴ魔乙をインストールすることはなかったでしょうし、ゴ魔乙を普通に遊び始めたら多分最初でつまずいてしまっただろうなとも思います。その意味で、マグロナコラボのデザインは秀逸でした。もちろんイベント中のガチャの売り上げのようなものも数字としてはあるのでしょうが、それ以上に、このコラボで初めてシューティングというジャンルに触れて、シューティングって意外と楽しいな、と思った人が結構いるんじゃないかと思います。売り上げという点では僕は今のところ貢献はしていないのでなんとも言えませんが、少なくとも僕の中にシューティングを楽しむ素地はできました。そしてきっと、僕だけではない多くの人がシューティングの楽しさを知ったり、あるいは再度触れたりしたのではないかと思います。

それが数字として運営に見えていればそれ以上に喜ばしいことはありませんが、数字としてはっきり出ていなくても、少なくともここに一人、マグロナちゃんのおかげでシューティングを始めた人がいるぞ、ということを言いたくてこの記事を書きました。

販促つよつよ魔王が、これからも新しい楽しみを僕らに伝えてくれることを心から楽しみにしています。


魔王マグロナ YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCPf-EnX70UM7jqjKwhDmS8g
ゴシックは魔法乙女 公式サイト:https://gomaotsu.jp/

4/13 追記
数字にも現れていたようで何より。


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