奥大和コミュニティマネージャー育成プログラム第1期が終わりました
こんにちは、よさそうです。
2022年8月からはじまった奈良県主催の奥大和コミュニティマネージャー育成プログラムの第1期が終了いたしました。
プログラムの伴走者の視点からプログラムの感想を書いてみます。
奥大和コミュニティマネージャー育成プログラムとは?
奈良県の南側に位置する市町村を”奥大和”地域といいます。その各地で事業者として、地域おこし協力隊として、行政の職員として地域に貢献し、地域を盛り上げる取り組みをなさっているかたたちの活動を支援し、そして地域観のつながりを生み出す、それがこのプログラムの目的です。
参加者募集のページを載せます。
2022年8月から2023年2月までの半年間に渡って、研修、グループワーク、フィールドワーク、個別メンタリングを通じて、参加者を支援し、コミュニティマネージャーとしての成長と、コミュニティマネージャー間のつながりを生み出す活動をしてまいりました。
フィールドワークで各地をめぐる
私も講師として、メンターとして伴走するなかで、このプログラムの中間の山場は、2022年11月に行われたフィールドワークでした。
2泊3日で奥大和地域をめぐり、参加者の活動拠点を視察するというものでした。8市町村、約250kmの移動。山道も多く、下北山村の前鬼の里ではスマホがつながらないというナチュラルデジタルデトックス状態を体験しました。
各地でみなさんが活動する場は、コワーキングスペース、ゲストハウス、クラフトビール醸造所、シェアキッチンなどとても多彩。
短期間でさまざまな刺激に触れること、そしてフィールドワークまでの3ヶ月間で構築された参加者同士の人間関係から、「いっしょにできそう」という感覚や会話がそこかしこで生まれ、3日目の最後に山添村で行ったワークショップでは、みなさんが次の一歩を踏み出す宣言がスムーズに発表できるくらいになっていました。
コミュニティマネージャーになっていく、コミュニティをつなげる
この活動を伴走しながら、それは参加者のみなさんの「なっていく過程」を近くで見つめられました。
それぞれの場で活躍している、活動し始めている人たちが集まり、参加者同士の対話、メンターとの対話、研修での学び、そしてグループワーク、個人ワークでの実践。そして振り返り。
こうした活動を通じて、お一人おひとりが心地よく持続できる場づくりに、健全な自信を持って踏み出し、周りに働きかけ、周りという範囲が自分の活動する市町村を飛び越え、奥大和地域に広がっていっていると感じました。
普段のお仕事やご家庭があるなかで、学びにワークにと、時間のやりくりをし、2月3日の最終発表会というゴールに辿り着いたみなさん、とても達成感がある表情でした。
そして旅がはじまった
プログラムの最後、主催者からのことばで印象に残ったのは「これが終わりではなく、はじまり」。
プログラム自体は終わりかもしれないけれども、あくまでもコミュニティ間のつながりの礎ができた状態。ここからつながりを加速していくことが、大切。
参加したみなさんとその周りの人たち、さらには地域を巻き込んだ素敵な旅路のはじまりだと感じました。
蛇足:奥大和へ行ってみてください。”奈良観”が変わります。
お恥ずかしながらこのプログラムに係るまで、奈良といったら「東大寺」「奈良公園」「薬師寺」「鹿」「柿の葉寿司」のイメージでした。
10月から毎月訪れて、南は下北山村、北は山添村と奥大和地域を巡ってみて、私の”奈良観”が大きく変わりました。
大きくアップデートした私の印象を書いてみます。
奈良は水の県
地図を見ると深い緑に覆われた山のイメージを持っていました。だけど奥大和地域に行くと、そこかしこに川と湖があります。
そしてどこも水が美しい。
吉野川では広い河川敷でお弁当を食べながらゆったり流れる水を眺め、下北山村では川ごとに特徴のある水の「碧さ」に心を奪われます。
さらに流れる水だけでなく、湖やダム湖もたくさんあります。
移動するたびに、水に触れる機会があり、山よりも水の印象が強くなります。
奈良には素麺以外のおいしいものがたくさんある
奈良といえば三輪そうめんと思う人多いと思います。私もそうでした。
だけど各地でおいしい食べ物をいただきました。
イノシシや鹿などのジビエにはじまり、土地で取れた野菜やハーブを使ったもの。
なかでもこちらの3つはぜひ。
宇陀市の薬草を使ったハーバルクラフトビール。そのすべてに特徴があり、飲んでいて楽しく、おいしく、「次はなにを飲もうかな」とついつい進んでしまいます。お肉料理にもあうので、宇陀市のジビエとあわせていただくのもおいしいと思います。
こちらのトマト塩だれ、生産者さんに教えてもらった「餃子にドレッシングのようにかけて食べる」が、爆発的においしいです。餃子なんだけど、さらに軽やかに食べ続けられてしまいます。焼き肉にもあいますし、びっくりするくらいのスピードですっからかんになりました。
山添村のみなさんが手作りで、山添のお茶を使ってつくるジャム。生産量が限られているのでゲットできたらかなりラッキーですし、その希少性以上の価値があります。とてもほどよい甘みで、ジャムという洋風な食べ物でありながら、和を感じられる。それなのにマフィンやパンにあう。おいしすぎてご飯の前の試食会でお腹いっぱいになるくらい食べてしまいました。
奈良の歴史は想像を遥かに超えるほど深い
飛鳥寺を始めとして西暦1000年よりも前の歴史にあふれる奈良。歴史ある場所や建物を訪れて、説明をしていただくとその期限がほとんど西暦600年前後。
西暦600年といえば、いまから約1600年前。西暦がはじまってアメリカ大陸が見つかるくらいの時間が流れていると思うと、途方もないですね。
そしてその頃から人が暮らし、文化を生み出し続けてきたと思うと、ため息しかでません。
なかでも前鬼の里などさまざまな修験場を開いた役行者さんの話を聞くと、現代的な登山装備もないなかで、急峻な山々を渡り歩き開山していったなあと、高尾山ですらステッキがほしい私は脱帽です。
最後によさそうはこれからも奥大和地域のみなさんを応援していきます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?