2020/12/22(火)

引き続き、漫画で読んだ「誰にも必要とされていない」と思い込み死んでしまった男の子のことについて考えている。「誰にも必要とされていない」ことは確かに悲しいことなのだが、生きる理由は誰かに必要とされているからだけではなく、「誰か(何か)を必要とする」というのも大きいのではないかと思った。たとえば彼が、身近な人から必要とされている気がしなくても、大好きなゲームがあったり、欲しい服や車があったり、会いたいアイドル、行ってみたい場所、読みたい本があったりしたら、それだけで生きていこうという気になるのかもな、ということを考える。そう考えると、誰かを必要とするのって簡単なようで難しく、難しいようで簡単で、ということは誰かに必要とされることも同じってことだよな、と思った。

つまり、誰にも必要とされていないと感じているとき、あなたもまた、誰も必要としていないんだよ、ということなのかもしれない。世界はやっぱり、自分が編集しているのだ。

本屋さんで、好きな漫画家さんの新刊がふたつ出ているのを見つけて喜びながら、そんなことを思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?