全文公開:2024/05/01(水)

朝から雨だし、寒い。ストーブをまだ出していたらつけていたと思う。

神社とボクシングジムに行こうと思っていたけれど、なかなかやまないのでやめた。コーヒーを淹れて仕事。映画関連の仕事で、YouTubeで予告編をいくつも観た。予告編ってどれもおもしろい。おもしろく作るコツがあるのかな。すごい編集能力だと思う。

相変わらず気分は低迷。気温は低いし気圧も低いし、多分そのせいだろう。しかも連休と連休のサンドイッチ状態だし。

以前インタビューした方が、「気持ちが落ち込んでも、1ヶ月もすれば浮上するってわかっているから大丈夫」とおっしゃっていた。私はそれを聞いて「1ヶ月って長いな」と思った。そう思うとき、私はその1ヶ月の中にいた。でも彼はきっともっと俯瞰した場所から、人生スパンでその1ヶ月を眺めていたんだと思う。多分、いる場所が違ったのだ。

もしも80年生きるとして、そのうちの1ヶ月だと思うなら、そんなに長くない。むしろ、そのさきの何十年を元気に過ごせるなら、1ヶ月の落ち込みなんて安いもんだろう。焦って落ち込んでいる自分を無理矢理立ち上がらせても、すぐに倒れてしまう。ちゃんと回復するまで、ゆっくり寝させてあげるのが実は近道な気がする。

「どうせ死ぬなら、好きなことをやってから死のう」と思うが、好きなことをやるのにも体力がいる。本当にまずい時は、物欲はおろか、食欲も睡眠欲もわかない。したいことがなくなって、どうして生きているのか本気でわからなくなる。そんな時は、1ヶ月も経てば浮上するのだということが信じられなくなる。暗闇がいつまでも続くようで、ますます自分が深く沼にハマっていくような気がする。

そうならないように、まだ動かせるうちに体を動かす。運動すればお腹が減るし、眠くなるから。自分が向かう場所があると言うのは、なんて安心することなんだろう。

体がだるかったけど、夕方ボクシングジムへ行った。体を動かしていたら、きついんだけど少しずつ楽になって、汗とともにだるさが抜けていくようだった。びしょ濡れのシャツを脱ぎ、シャワーを浴びた。自転車に乗り、小雨の中家へ帰る。もうその時にはお腹が空いていて、ああよかった、ちゃんと欲が湧いてきたとホッとした。

ここから先は

0字

火星日乗

¥500 / 月

土門蘭の日記です。 ほぼ毎日更新予定。 更新できない日は、翌日か翌々日に更新します。 (ヘッダー写真:吉田周平)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?