2020/08/10(月・祝)

夏バテでからだが怠い。冷房のかかった部屋にしかいたくない。午前中はベッドに寝そべり、午後からは子供の宿題を見たり家事をしたりした。全然やる気が起きなくてびっくりする。でもこの暑さでやる気なんか出るわけないし、そもそもやる気なんか毎日出るわけがない。

夜は鴨川で友人一家と花火をする。ビールを持っていったがすぐにぬるくなるくらい暑かった。子供たちはどんどん花火を持ってきて「早く火をつけろ」と言う。わたしはそれにチャッカマンで火をつけ続け、ゆっくりと火を見ることはできなかった。だけど、子供たちがキラキラした目で燃える火花を見つめているのを見ると、わたしが幼かったときもこんなだったのだろうなと思った。このように誰かが土台を作ってくれていたから、わたしは花火をうっとり眺めることができたのだろう。大人になるとそういうことがわかる。誰かの為に何かをすることで、自分の為に誰かが何かをしてくれたのだということに気がつく。

幸いなことに、その「誰か」はたいていの場合まだ存命だ。時折自分の愚かさにひどく腹がたつし情けなくなるが、「誰か」がまだ生きているなら「ありがとう」と言うことができる。ただ今言われても困るだろうな。だからわたしは、その「何か」を他の人に渡していきたい。

わたしはまだまだだな。人間になってまだ間もない魂なんだろう。それなら今世でできる限り魂を腐らせずに、来世につなげていきたい。多分わたしができるのはそういうことのみだ。

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