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『ありえないことだって、無限大だって』


『ありえないことだって、無限大だって』



ありえないことだって、無限大だって言い張って、大木のように構えてやろうと思う。動けないってことが言いたいんじゃなくて、気にすんなって言いたかったの。手鏡で、君から受けた暴論の光線を、残らず全て跳ね返して、堂々として立っていたい。言うだけなら容易いよって、その言葉をそっくりそのままプレゼントするね。一つ一つ、覚えているわけじゃないけれど、強く強く爪を立てながら握り潰すようにして遠くへ投げたいな、僕の人生に必要ないその文句。握り潰せるくらい強く、だけど潰れて汚れない程度に、ぱっと放り投げるの。というか、それは多分きっと、僕じゃなくてさ。僕の見た目の人形に姿が変換されてる君自身の中身なんじゃないかって、思う。言うだけなら容易いっていうなら、言うのも辛いんだ。あのとき持った希望を、暗闇を進むのに必要な灯りのような何かを、そんな簡単に潰させないで。また今度。言わなくていいから、夢に落ちる。