それゆけゴーイン、追い風ブローウィン

stand.fm

新年度早々、有給をとってみた。
13:00過ぎに起きて、大学図書館に行こうとしたら電車が止まっていた。

仕方ないから立ち寄った公園が思ったより花が綺麗で、2時間ぶっ通しで公園のベンチで絵を描いた

その後、ユニクロにフラフラ寄って、
ポンポンカゴに放り込んだ2万円分

何だかまだ帰る気がしなくて、さらに立ち寄ったマクドナルドでポテトとミルクティーをつまんでから、勢い込んでブログをキーボードで打とうとしたら、ガス欠になった。

ぷしゅー

「あ、疲れた」

やっちゃったなー。私にはよくあることで、己の衝動性に身を任せて好き勝手に動くと、時々ショートする。ガソリン切れだ。

そもそも休憩するために座った公園のベンチで腰痛になりかけるほど、夢中で絵を描いてたら、それはもはや休憩ではなかろうに。

今日は風が強くて小さな葉っぱと木の芽みたいなのが、描いている間に肩や頭に沢山乗っかっているのに後で気がついた。

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ユニクロで、大して値段も見ずにポンポン買った10点が2万円ちょっとというのは、安いのか、高いのか。よく分からない。

分からないが、気楽な独身貴族なので、必要経費でヨシとする。

何に必要かと言えば、自分の癒しのためである。

好きなだけ服を買うのも、気が済むまで絵を描くのも、すべては自分を癒すため、慰めるためだ。

自分の輪郭を取り戻す作業にも近いかもしれない。

普段、鈍って、油もろくにささない自転車みたいにキーキー言っている我が好奇心を、急にフル回転させたら、すっかり疲れた。

疲れたけれど、後悔はない。
楽しかった。良き有給の使い方だと思う。

疲れているけど、文章を書きたい気分なので、マクドナルドに持ち込んだキーボードは壁に押しやって、スマホでポチポチこの文章を打っている。

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ユニクロとマクドナルドの良い所は、人間と話さなくて済むことだ。

今日はとことん、自分の思考やら何やらの世界にどっぷり浸かりたい気分だから、なるべく他人と話したくない。

モバイルオーダーとか、無人のセルフ決済は大変ありがたい。普段はサラリーマンに擬態して人間に囲まれているから、休日くらいは好きなだけ気ままなコミュ症でいたい。

コミュ症ではあるんだけど、人が嫌いなわけではないから、勝手な人間である。

2時間、公園のベンチで絵を描きまくってる間、隣のベンチに知らないじーさんが2人、入れ替わりで座った。

何とも言えない距離感が、何だか不思議と心地よく。近すぎず、遠すぎず、でも何となく隣にいる、知らないおっちゃん。

別に会話するわけでもなく、お互いの存在には気づいていて、放っておいて、それぞれ勝手に同じ景色を眺めている。

話しかけられたいような、話しかけたいような、でもこの静かな無言の時間を続けたいような。

じーさんはカップ酒をちびちび飲んで、私は一心不乱にペンを走らせて、後ろではチビっこ達のダルマさんが転んだがエンドレスリピートしている。

おばちゃん集団が「あらキレイねー」とひとしきりキャッキャと花の写真を撮って通り過ぎていく。

久しぶりにイヤホンを外して耳をさらした世界の音は、なかなか悪くなかった。こんな風に、好きに旅して、美しい景色を絵に描いて回りたいなぁと思ったりなんかした。

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さっきユニクロの店内に流れていたサザンの曲が、今の自分にやたらと沁みて、そそくさ検索して、繰り返し流して聞いている。

「テキトーに手を抜いてこうな、真面目に好きなようにやんな」

「それゆけ、ゴーインゴーイン」

「追い風、ブローウィンブローウィン」

「それゆけ、ベイベー Oh、ファイ」

ありがとうサザン。ありがとう知らんじーさん、ちびっ子、おばちゃん達よ。

おかげで、けっこう良い日になった。

こんな感じで、生きていきたいもんだね。

気が済んだから、今日のお話はここまで。

以上、夜くまでした🧸

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【花咲く公園】
彼女と並んで歩く昼下がりの公園は花盛りで、こんな日常の幸せな時間を一緒に過ごせる嬉しさを、僕はこっそり噛み締めたんだ。