業務分析手法(特性要因図,散布図,パレート図,ヒストグラム,箱ひげ図),データ分析と表現(相関と因果,グラフ表現),標準化(ISO,JISC,IEEE),デファクトスタンダード
◆業務分析手法
業務を把握して分析するために、データを収集・数値化して定量的にデータを分析し、分析結果を視覚的に図示・整理する手法の数々。
代表的なものに「特性要因図」「散布図」「パレート図」「ヒストグラム」「箱ひげ図」がある。
◆特性要因図、フィッシュボーン図(業務分析手法のひとつ)
原因と結果の関連を魚の骨のような形状で体系的に整理した図。
結果に対してどのような原因が関連しているかを把握することができる。
◆散布図
2種類のデータの値を「縦軸」「横軸」の座標値としてプロットした図。
座標上にプロットした点のばらつき具合から、2種類のデータの相関関係を把握することが出来ます。
相関関係:正の相関 or 相関無し or 負の相関 or 相関無し
◆パレート図(業務分析手法のひとつ)
分類項目別に分けたデータを、件数の多い順(降順)に並べた「棒グラフ」と、総件数に対する比率の累積和を「折れ線グラフ」で表した図。
重点項目を把握出来る。
◆ヒストグラム(業務分析手法のひとつ)
収集したデータをいくつかの区間に分類し、各区間のデータの数を「棒グラフ」で表した図。
データのばらつきを把握することが出来る。
◆補足
製造現場でよく用いられる「QC7つ道具」では上記4つに加え「グラフ」「管理図」「チェックシート」がある。
・グラフ(折れ線グラフ等 イメージ通りなので図は略)
・チェックシート(イメージ通りなので図は略)
・管理図
※ここまでの画像全て、以下リンク
https://www.keyence.co.jp/ss/general/manufacture-tips/7qc-tools.jsp
◆箱ひげ図(業務分析手法のひとつ)
最小値(0%)・第1四分位(25%)・データの中央値(50%)・第3四分位(75%)・最大値(100%)を、長方形の箱と、その両端から伸びるヒゲで表した図。
◆相関と因果
相関関係:2種類のデータの間に何らかの関連があること。
因果関係:2種類のデータが原因と結果の関係にあること。
◆帰納推論と演繹推論
帰納推論:データを集めて分析し、法則を導き結論を出す方法。
演繹推論:法則から具体的事象の結論を導き出す方法。
帰納推論例:暑い日に「そば」「アイス」が良く売れる --->暑い日は「冷たいもの」が売れる?
演繹推論例」:「暑い日は冷たいものが売れる」 --->暑い日に「冷やしカレー」が売れる?
◆標準化
製品や業務において、使用や構造、形式を同一のものに統一すること。
標準化によって定められた「取り決め」を「規格」や「標準」という。
製品の互換性があがり、利便性が上がる。
品質の向上により、単価も下げられる。
国際規格:国際標準機構 ISO 等
国内規格:日本産業規格 JIS 等
◆国際標準機構 ISO
International Organization for Standardization。
電気分野を除く、工業・技術に関する国際規格の策定、国家間の調査を行う。
ISO 9000シリーズ:品質マネジメントシステムに関する規格
ISO 14000シリーズ:環境マネジメントシステムに関する規格
ISO/IEC 27000シリーズ:情報セキュリティマネジメントシステムに関する規格
◆日本産業標準調査会 JISC
Japan Industrial Standards Committee。
日本国内の産業標準化全般に関する審議会。
JISの策定、改正などに関する審議を行う。
JIS:Japan Industrial Standards。日本産業規格。
国際規格(ISO等)との整合性に配慮した規格である。
ISO9000シリーズ = JIS Q 9000シリーズ
ISO 14000シリーズ = JIS Q 14000シリーズ
ISO/IEC 27000シリーズ = JIS Q 27000シリーズ
◆IEEE
the Institute of Electrical and Electronics Engineers。
米国電気電子技術者協会。
電気工学、電子工学に関する学会。LAN等の標準規格を策定している。
◆デファクトスタンダード
市場のシェア等によって広く使用されるようになり、結果として事実上の業界標準になったもの。
PC OSのWindows,MacやExcel,Word等。
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