経営理念,株式会社,企業の社会的責任,経営組織(職能別組織,事業部別組織,プロジェクト組織,マトリックス組織),教育訓練技法(OJT,Off-JT),人材管理

◆経営理念

企業の存在理由や価値観 等のこと。

企業が活動する際に指針となる基本的な考え方。

社是・社訓などに明文化され、社員・顧客・社会に対して示されている。


「経営理念」を達成するために「ビジョン」「戦略」「計画」を練る。

経営ビジョン:経営理念に基づいた企業の達成したい「理想像」

経営戦略:経営ビジョンを達成するための「具体的な方策」

経営計画:経営戦略を達成するための「具体的な行動計画」


「経営戦略」=「全社戦略(事業戦略(機能戦略))」


◆経営資源

「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」


◆株式会社

株式を発行して、より多くの株主から資金を集め、事業を行う会社形態。

利益は株主に配当される。

株主は、企業活動に直接参加するわけではなく「株主総会」と呼ばれる「最高意思決定機関」において、取締役・監査役の選任、合弁の決定 等の重要な意思決定を行う。

※合弁と合併

合弁:(国籍の異なった)複数の企業が事業を行うために共同で出資すること。

合併:(原則として)2つ以上の企業が1つの会社になること。


◆企業の社会的責任(CSR)

Corporate Social Responsibility。

企業は利益の追求だけではなく、社会の一員として社会をよりよくするための応分の貢献をすることが求められている。

ステークホルダ:企業を取り巻く利害関係者。株主・取引先・顧客・従業員、周辺住民 等。

CSRの例:

・ステークホルダに対する、経営活動の内容や実績に関する説明責任(アカウンタビリティ)

・社会貢献、ボランティア活動

・環境へ配慮した活動


◆グリーンIT

環境に配慮した、省エネの(グリーンな)IT機器を利用することで、社会の省エネを推進し、環境を保護していくという考え方。

ESG投資:財務の観点だけでなく、環境E(Environment)、社会S(Social)、企業統治G(Governance)の観点も加えた投資先の選定を行うこと。


◆経営組織

主に「職能別組織」「事業部制組織」「プロジェクト組織」「マトリックス組織」がある。


◆職能別組織

職能(仕事の性質)によって「生産」「販売」「人事」「財務」等、部門を編成した組織。

小規模事業・単一事業の企業 等に最適とされる。


◆事業部制組織

「製品」「顧客」「地域」等にて事業ごとに分割し、編成した組織。

編成された組織単位で、自己完結的な経営活動が展開できる組織。


◆プロジェクト組織

特定の問題を解決するために、一定期間に限って結成される組織。

問題が解決できると解消される。

社内ベンチャー:プロジェクトを準独立的な事業と位置づけ、その成果に対して全面的な責任と企業者としての権限を与えられた組織。


◆マトリックス組織

構成員が、自己の専門とする職能部門と、特定の事業を遂行する部門の両方に所属する組織。

「2人 or それ以上の上司」から指揮命令を受けることになる。

マトリックス:ここでは「縦と横の構造」という意味で用いられている。


◆教育訓練技法

主に「OJT」「Off-JT」がある。


◆OJT(教育訓練技法のひとつ)

On the Job Training。

実際の業務を通じて、必要な知識・技術の習得を狙ったもの。

上司や先輩が実務に密着して、実践的に知識や技術を教育する。


◆Off-JT(教育訓練技法のひとつ)

業務を離れ、必要な知識・技術の習得を狙ったもの。

集合教育、e-ラーニング 等。


◆e-ラーニング、アダプティブラーニング

e-ラーニング:ネットやWebサービスを利用し、受講する。

アダプティブラーニング(適応学習):個々人の学習内容や学習レベルを最適化して提供される。e-ラーニングと相性が良い。


◆コーチング

生徒が自らが目標に向かって行動を起こすよう仕向けること。

指導者(コーチ)が、質問・簡単なアドバイスを投げかけ、自ら問題解決できるよう導くこと。


◆メンタリング

OJT、コーチング、カウンセリング等の各種手法を使って、指導者(メンター)が仕事だけでなく、キャリア形成・人格的成長まで支援すること。


◆人材管理

主に「タレントマネジメント」「HRM」等がある。


◆タレントマネジメント(人材管理のひとつ)

人材の「職務経歴」「能力」「志向」「評価」等をデータ化し、適切な配置や育成に役立てること。


◆HRM(人材管理のひとつ)

Human Resource Management。

人的資源管理と訳される。

人材を経営資源と考えて戦略的に管理していく考え方。

人材の「採用」「育成」「評価」「報酬」等から「人事制度の設計」に至って管理する。


◆HRテック

AI・ビッグデータ 等の技術を人事・採用・人材育成 等に応用すること。

人的資源(Human resource)と技術(Technology)の造語。

近年注目されている。


◆ダイバーシティ

Diversity。多様性。

様々な人材を登用することで組織全体を活性化し、多様な働き方を受容していこうとする考え方。

国籍・年齢・性別 等に拘らない。


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