ビジネスシステム(POSシステム,ワークフローシステム,トレーサビリティシステム,マイナンバー制度),エンジニアリングシステム(TOC,コンカレントエンジニアリング,ジャストインタイム,FMS,CAD,MRP)
◆ビジネスシステム
企業の業務活動を効率よく進めるために活用されるシステムのこと。
「POSシステム」「ワークフローシステム」「トレーサビリティシステム」「マイナンバー制度」等。
◆POSシステム(業務システムのひとつ)
Point Of Sales。販売時点管理。
商品の販売情報をリアルタイムに収集し、商品の販売管理や在庫管理に役立てるシステム。
◆ワークフローシステム(ビジネスシステムのひとつ)
申請書類や通知書 等を電子データ化し、申請・稟議・決済までの一連の流れ(ワークフロー)をネットワーク上で行うシステム。
稟議:上位の人に諮り(はかり:意見を求める)申し上げること。
◆トレーサビリティシステム(ビジネスシステムのひとつ)
製品に対して、生産・使用・廃棄までの全段階について、履歴の追跡が可能なシステム。
いつ、だれが、どんな材料で、どのような流通経路で、確認できる。
Traceability。「追跡可能な」の意味。
◆マイナンバー制度(ビジネスシステムのひとつ)
行政を効率化し、国民の利便性を高め、公平・公正な社会を実現するための社会基盤のこと。
特に「社会保障」「税」「災害対策」の分野で効率的に情報の管理を行えるようになる。
日本に住民票がある人に、氏名・住所・性別・生年月日と関連付けられる12桁の個人番号(マイナンバー)が付与される。
行政機関に書類を提出する際、記載が必要になる。
マイナンバー自体を、法に定めた目的以外に使用することは出来ず、また民間が利用することは禁止されている。
希望者に配布される「マイナンバーカード」は身分証明書として利用できる。
内蔵されたICチップによる公的個人認証機能があり、「署名用電子証明書」「利用者証明用電子証明書」の2種類が記録されている。
署名用電子証明書:名前・住所・性別・生年月日が含まれる公的個人認証機能
利用者証明用電子証明書:個人情報が含まれない公的個人認証機能
◆ビジネスエンジニアリング
生産工程における、生産性向上のための考え方・自動化を図るシステム。
「TOC」「コンカレントエンジニアリング」「ジャストインタイム」「FMS」「CAD」「MRP」 等。
◆TOC(ビジネスエンジニアリングのひとつ)
Theory Of Constraints。制約理論。
ボトルネックになっている工程を見つけ、改善することで「不要な経費・在庫の削減」「全体の生産性向上」のための考え方。
制約には「物理的制約」「方針制約」「市場制約」の3つがある。
◆コンカレントエンジニアリング(ビジネスエンジニアリングのひとつ)
製造業の製品開発において、複数の業務を同時進行させることで、開発の効率化や期間短縮を図る手法。
従来は設計を終えた後に生産技術へバトンを渡していたのに対し、設計段階から生産技術部門・製造部門等と共同で開発を進めていく。
Concurrent。「同時の」の意味。
◆ジャストインタイム(かんばん方式)(ビジネスエンジニアリングのひとつ)
必要なものを、必要な時に、必要な量だけ生産する方式。
余計な部品在庫や仕掛品を極力減らすため、生産ラインにおいて、後工程が次工程の生産に合わせて、必要な部品を前工程から調達する。
トヨタ自動車では、部品のやり取りの際に「かんばん」と呼ばれる作業指示書を使うことから、「かんばん方式」と呼ばれる。
トヨタ生産方式を構成する2要素のひとつ(他方は自働化)
自働化:異常が発生したら「機械が」直ちに停止して、不良品を作らないという考え方。
◆リーン生産方式(ビジネスエンジニアリングのひとつ)
トヨタ生産方式を研究し、一般化した生産方式。
Lean。「贅肉が無く引き締まって痩せている様」を意味する。
◆FMS(ビジネスエンジニアリングのひとつ)
Flexible Manufacturing System。
1つのラインで複数品種の製造を可能にする柔軟な生産システムのこと。
また、工作機械・無人搬送車・産業用ロボット 等をネットワーク化してコンピュータデ集中管理するシステム。
◆CAD(ビジネスエンジニアリングのひとつ)
Computer Aided Design。コンピュータ支援設計。
コンピュータを利用して工業製品・建築物等の設計を支援すること。
◆MRP(ビジネスエンジニアリングのひとつ)
Material requirements Planning。資材所要量計画。
製品の生産計画に基づいて、必要となる部品の「所要量」「発注時期」を決定する「資材管理手法」のこと。
部品の在庫不足 等を減らすことが出来る。
◆シックスシグマ(6σ)
品質管理のためのフレームワーク。
対象とする製品・業務の品質を数値化し、そのバラツキを抑制することで、品質を改善し、歩留まり率を上げるための手法。
歩留まり率:良品/生産数のパーセンテージ。(歩留まり100%は不良ゼロ)
±6σ:100万回のうち「3~4回」発生する
±5σ:100万回のうち「233回」発生する
±4σ:100万回のうち「6,210回」発生する
±3σ:100万回のうち「66,807回」発生する
±2σ:100万回のうち「308,537回」発生する
±1σ:100万回のうち「690,000回」発生する
全てにおいて6σレベルを目指すのではなく、必要に応じレベルを設定する。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?