ソリューションビジネス,オンプレミス,ハウジング・ホスティングサービス,クラウドコンピューティング,Iaas,Paas,SaaS,ASP,オンラインストレージ,SOA,クラウドサービス利用の注意点,情報リテラシ,デジタルデバイド,ゲーミフィケーション,レガシーシステム

◆ソリューションビジネス

世の中の問題や課題を事業の製品やサービスによって解決することを指します。

そのうち、IT技術を使って解決することを「ITソリューション」という。


ITシステムを活用するにあたり、どこまでベンダー提供のサービスを利用するかを切り口にすると、以下のような区分が可能。

「オンプレミス」「ハウジングサービス」「ホスティングサービス」「クラウドコンピューティング」「IaaS」「PaaS」「SaaS」


◆オンプレミス

自社が所有する施設内に、自社の情報システムを導入して運用すること。


◆ハウジングサービス

利用者(自社)が所有しているサーバや通信機器を、サービス事業者へ預けるサービス。

サービス事業者は耐震設備・高速回線・情報セキュリティ 等を整備した施設内に預かったサーバを保管する。

利用者からネットワーク経由で、利用者のサーバや通信機器を利用することができる。


◆ホスティングサービス

サービス事業者が所有するサーバを貸し出すサービス。

利用者(自社)がネットワーク経由でサーバを利用する。


◆クラウドコンピューティング

コンピュータの機能・処理能力・ソフトウェア・データ等をインターネット 等の通信ネットワークを通じて、サービスとして呼び出して遠隔から操作すること。

パブリッククラウド:インターネットから誰でも利用できるようなサービス・システム

プライベートクラウド:大企業などが自社ネットワーク上で、社員などが利用できるようにするために、内部的に構築・運用するもの。

ハイブリットクラウド:パブリッククラウド・プライベートクラウドを組み合わせて使う。

マルチクラウド:複数のパブリッククラウドを利用する。

オンプレミス:クラウドと対比して従来型のシステムを指す場合。


◆クラウドサービス

利用者(自社)がインターネットを通じて、サービス事業者が所有するハードウェア・ソフトウェアを利用する形態。

利用者は、ハードウェア・ソフトウェアを所有しない。

導入コストが小さく、CPUパワー・メモリ・ディスク容量も使用度合いに応じて変更できる。

従量課金制(利用量に応じた変動料金)。

ハードウェア・ソフトウェアのメンテナンスもサービス事業者が実施する。


デメリット:別のサービス事業者への移設のハードルが低くない。情報セキュリティや障害管理が利用者の管理外 等。


「IaaS」「PaaS」「SaaS」等のサービスがある。


◆IaaS(クラウドサービスのひとつ)

Infrastructure as a Service。

サービスとしてのインフラ。

サービス事業者が所有するインフラを貸し出すサービス。

利用者(自社)がネットワーク経由で利用する。


◆Paas(クラウドサービスのひとつ)

Platform as a Service。

サービスとしてのプラットフォーム。

サービス事業者が所有するインフラ+プラットフォームを貸し出すサービス。

利用者(自社)がネットワーク経由で利用する。


◆SaaS(クラウドサービスのひとつ)

Software as a Service。

サービスとしてのソフトウェア。

サービス事業者が所有するインフラ+プラットフォーム+ソフトウェアを貸し出すサービス。

ASPサービスのことを指す場合もある。

利用者(自社)がネットワーク経由で利用する。

例:Webメール(Microsoft 365, Gmail, Yahoo!メール 等)



◆比較表:オンプレ、ハウジング、ホスティング、Iaas、PaaS、SaaS

画像1


画像2


◆ASP

Application Service Provider。

業務アプリをネットワーク経由で提供する事業者。

また、その提供するサービス自体を指すことも有る。

SaaSと同義で使われることも有る。


◆オンラインストレージ

サービス事業者が保有するディスク領域を、データ保管用に貸し出すサービス。

例:Dropbox、OneDrive、Googleドライブ


◆SOA

Service Oriented Architecture。

サービス志向アーキテクチャー。

企業の業務システムの設計様式のひとつ。

業務プロセスの機能をサービスとして部品化し、そのサービスを組み合わせることによって、情報システム全体を構築していく考え方。


部品化されたソフトウェアを結合してシステムを構築する設計手法は従来から存在したが、コンピュータ寄りの視点で機能分割・実装が検討されることが多かった。

SOAでは「サービス(Service)」と呼ばれる構成単位でソフトウェアを開発・導入するが、例えば「請求書を発行する」といった「利用者の視点」から見た作業単位に対応するよう、個々のService内容が決められる。

サービスを提供するソフトウェアは独立性が高く、柔軟に入替・部分修正 等に対応できる。

単体で動作するアプリとして開発されたものをServiceとして取り込んで、他のServiceと連携させるといった方法が用いられることも有る。

Service間の連携にはSOAP・XMLといった標準化されたデータ形式・プロトコルが用いられ、特定のソフトウェア実行基盤 等に縛られることなく、様々な製品を結合して情報システム全体を組み立てられるとされる。


◆クラウドサービス利用時の注意点

クラウドサービスは堅牢なデータセンタに構築されているが、万が一の対策は必要。

以下、(問題):(対策)を記載

(障害によるデータ損失):(定期バックアップを実行)

(データの漏洩):(セキュリティレベルが十分なサービスを利用)

(第三者による悪用):(パスワードを使いまわさない)


◆情報リテラシ

情報を取り扱う能力のこと。

PC利用による情報整理・蓄積・分析や、インターネット利用による情報収集・発信 等。


◆デジタルデバイド

情報格差。

ITを利用する能力や機会の違いによって生じる経済的・社会的な格差のこと。


◆ゲーミフィケーション

ゲームで用いられるような手段をサービスやシステムに応用すること。

点数(経験値)獲得によるレベルアップ、称号集め 等。

目標とクリア時の報酬 等を可視化して達成感を高め、自発的な行動を促します。


◆レガシーシステム

時代遅れの旧来の情報基盤により構築されている情報システム。

企業の基幹システムに利用されている、旧来のホストコンピュータを指す場合が多い。

老朽化・複雑化・ブラックボックス化しており、DX推進の妨げになることがよくある。


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