プロジェクトマネジメント(PMBoK)

◆プロジェクト

「決められた期間」「予算内」で目標を決めて活動すること。

プロジェクトの構成員

・プロジェクトマネージャ:管理・統括(対象範囲・予算・納期の制約を受けながら、時間・コスト・品質をマネジメントする)

・プロジェクトメンバ:各担当者

・ステークホルダ:社員・顧客・株主・地域 等


◆PMBoK

Project Management Body of Knowledge。

プロジェクトマネジメント知識体系。

プロジェクトマネジメントのベストプラクティスに関する知識を体系化したもの。

プロジェクトマネジメントにおける「デファクトスタンダード」となっている。

デファクトスタンダード:多く利用されてきたことで標準となったもの。


プロジェクトマネージャについて、注意点や実施すべきこと 等、具体的に定めている部分もあるが、汎用的・抽象的な原則が記述されていることも多い。(分野に拠らず、応用できるように)

つまるところ、プロジェクトマネージャの理解の深さ・技量・経験によるところは大きい。


◆PMBoKにおけるプロジェクト活動

5つのプロセスに分けられる。

「立ち上げプロセス」「計画プロセス」「実行プロセス」「監視・コントロールプロセス」「終結プロセス」

プロセスは「PDCAサイクル」で管理する。


◆PMBoKの知識エリア

知識エリア:分野 を指す。着目すべき観点である。

PMBoKでは10の知識エリアに分けられる。

「統合」「スコープ」「コスト」「品質」「人的資源」「コミュニケーション」「リスク」「調達」「ステークホルダ」

各領域(知識エリア)において、「入力」「ツールと技法」「出力」が定められている。

入力:前提として必要となる文書

ツールと技法:管理を実践するための個別の手法

出力:プロセスの結果生み出される成果物


◆プロジェクトスコープマネジメント(PMBoK知識エリアのひとつ)

プロジェクトで実施する作業を定義すること。

スコープ:プロジェクトが提供する成果物、成果物作成のための作業のこと。

プロジェクトスコープ記述書にまとめる。(スコープから除外する内容を記載することも有る)


◆WBS

Work Breakdown Structure。

プロジェクトで実施しなければならない全ての作業を洗い出し、階層構造にブレークダウンして整理した構造図。

プロジェクトの成果物の作成作業を階層的に分解した図。


◆プロジェクトコストマネジメント(PMBoK知識エリアのひとつ)

費用が予算内に収まるように管理すること。

必要があれば、予算計画を見直す。


◆プロジェクトタイムマネジメント(PMBoK知識エリアのひとつ)

進捗状況や変更要求に応じてスケジュールを管理すること。

メンバの進捗管理も重要。

アローダイアグラム・ガントチャートがよく用いられる。

画像1

画像2


◆プロジェクト資源マネジメント(PMBoK知識エリアのひとつ)

人的・物的資源の割り当てなどを管理すること。

プロジェクトメンバの役割・責任を定義する。

メンバの育成を行う。

チーム内の良好な協力関係を維持する。


◆プロジェクト品質マネジメント(PMBoK知識エリアのひとつ)

成果物に求められる品質要求事項、品質標準を定義すること。

定義した事項・標準に従っているかをレビューする。


◆プロジェクトリスクマネジメント(PMBoK知識エリアのひとつ)

リスクを識別し、対策案を検討すること。


リスク対応策:「移転」「回避」「受容」「軽減」に分類される。

プロジェクトマネジメントにおいて「リスク」=「不確実性」のような意味で用いられることが多い。

一般的なリスクに対する「マイナス」なイメージのみならず、「プラス」な事柄もリスク(不確実性)として扱われることがある。


◆プロジェクト統合マネジメント

制約条件(対象範囲・予算・時間)等を統合的に調整・管理すること。

プロジェクト憲章(プロジェクトの目標などを盛り込んだもの)の作成を行う必要がある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?