経営戦略,全社戦略(コアコンピタンス,ベンチマーキング,M&A,アライアンス,アウトソーシング),事業戦略(競争の基本戦略,PPM,SWOT分析,バリューチェーン分析,3C分析,アンゾフの成長マトリクス,ファイブフォース分析,ビジネスモデルキャンバス),デジタルトランスフォーメーション
◆経営戦略
企業全体を対象とした「全社戦略」、個別の事業を対象とした「事業戦略」、営業・開発・生産・人事 等の部署(機能)を対象とした「各機能別戦略(営業戦略 等)」の視点から策定される。
経営理念や経営ビジョンとの一貫性を図り、戦略間での整合性を保つ必要がある。
◆全社戦略(経営戦略のひとつ)
企業全体の視点から進むべき方向性を示したもの。
「現状分析」を行い、自社がどの事業領域(ドメイン)を核として戦うのかを示し、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を集中させていくシナリオを描く。
自社の経営資源だけでは不足の場合、アウトソーシング等で他者の経営資源で保管していくことも考える。
◆アウトソーシング(全社戦略において取れる手段のひとつ)
企業が自社の業務の一部を外部の業者に委託すること。
外部の経営資源を利用する。
◆オフショア アウトソーシング(アウトソーシングのひとつ)
海外の企業に外部委託すること。
人件費が安いことがメリット。
◆ファブレス
自社では工場を持たずに他社の企業に生産委託する企業形態。
◆コアコンピタンス(経営戦略 関係用語)
競合他社には真似できない、自社独自のスキルや技術のこと。
自社の強みを十分に活かして、企業が長期的・継続的に成長していく礎となる。
Core(核)Competence(能力)の意味。
◆ベンチマーキング(経営戦略 関係用語)
自社の製品やサービスを継続的に測定して、競合他社・先進企業と比較すること。
他社のベストプラクティス(優れた事例)を参考にして、自社の改善点を見つけ出す。
◆M&A(経営戦略 関係用語)
Margers & Acquisitions。合併 & 買収。
企業の合併・買収のこと。
他社を合併・買収することで、短期的に自社の不足している経営資源を獲得することができる。
無関係の企業間だけで行われるものだけではなく、関係会社間でよく行われる。
垂直統合:流通や製造の別工程を担当する企業同士が統合すること。例えば、商社が小売店を傘下に収める 等。
水平統合:同業他社同士が統合すること。例えば、銀行の合併。
◆TOB:公開株式買付け(M&Aの手段のひとつ)
Take Over Bid。
株式公開買い付け。企業買収の手段。
ある株式会社の株式の価格と買い付け期間 等を公告し、不特定かつ多数の株主から株式を買い付けて、経営支配権を獲得する。
◆MBO(M&Aの手段のひとつ)
Management Buyout。
経営陣による自社の買収のこと。
子会社や事業部門の経営陣が、自社の株式を買い取り、独立する。
◆EBO:一般従業員による自社の買収(M&Aの手段のひとつ)
Employee Buyout。
経営陣に属さない一般従業員が、自社の株式を買い取り、経営を引き継ぐこと。
◆アライアンス(全社戦略において取れる手段のひとつ)
企業提携。企業同士が提携すること。
alliance。「同盟」と訳される。
他社と統合することなく、自社で不足している経営資源を他社との連携によって補完する。
提携の内容例:「技術提携」「販売提携」「生産提携」「OEM」等。
アライアンスのひとつにOEMがある。
OEM:相手先の商標やブランドで製品を製造し、供給する生産提携のこと。
アライアンス例:航空会社が他社と提携することで、共同運航便を飛ばしたり、マイレージプログラムを共通化したりする。
◆ジョイントベンチャー
企業同士が共同出資して、新しい企業を設立すること。
得意分野を持ち寄ることで、一社ではできないような事業を可能にする。
◆CVC
Corporate Venture Capital。
自社の事業と関連があるベンチャーに投資し、自社の事業との相乗効果を図る形態のこと。
◆事業戦略
事業ごとの進むべき方向性を示したもの。
顧客や競合他社 等の外部環境を分析し、事業の目標や戦略を決定していく。
競合他社との早々に打ち勝つには、次のような基本戦略がある。
「コストリーダーシップ戦略」「集中戦略」「差別化戦略」「同質化戦略」「ブルーオーシャン戦略」 等。
◆コストリーダーシップ戦略(事業戦略のひとつ)
低価格で勝負する戦略。
◆集中戦略(事業戦略のひとつ)
限定されたセグメントに絞って勝負する戦略。
ご当地限定商品 等がそれ。
◆差別化戦略(事業戦略のひとつ)
価格以外で、他には簡単に模倣できないもので勝負する戦略。
ブランドイメージ・機能・デザイン・製品種類の豊富さ・顧客サービス 等様々。
◆同質化戦略(事業戦略のひとつ)
他社が差別化戦略をとってきたときに、同様の商品をぶつけて違いによる差異をなくす戦略。
◆ブルーオーシャン戦略(事業戦略のひとつ)
競争のない新たな市場を創造する戦略。
レッドオーシャン:競争の激しい市場(血みどろの海のイメージ)
◆分析手法
戦略を決めるにあたり、自社・他社・市場 等を正確に分析し、材料にする必要がある。
そのための代表的な分析手法は以下がある。
「PPM」「SWOT分析」「バリューチェーン分析」「アンゾフの成長マトリクス」「ファイブフォース分析」「ビジネスモデルキャンバス」
◆PPM(分析手法のひとつ)
Product Portfolio Management。
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント。
「市場の成長率」「自社の市場占有率」の2軸から、「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」の4カテゴリに分類、分析する手法。
ある事業において、自社・競合他社の立ち位置が確認できる。
花形:資金創出効果は大きいが、継続して投資も必要。
金のなる木:企業の主たる資金源の役割を果たしている。
問題児:事業としての魅力はあるが、事業を育てるためには積極的な投資が必要。
負け犬:将来的には撤退せざるを得ない。
https://www.profuture.co.jp/mk/column/6149
◆SWOT分析(分析手法のひとつ)
企業の経営環境を「内部環境の強み」「内部環境の弱み」「外部環境の機会」「外部環境の脅威」の4カテゴリに分類、分析する手法。
SWOTは、Strength(強み)、Weakness(弱み)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字。
内部環境:商品価格、ブランド力、販売力、技術力 等
外部環境:顧客、競合他社、市場、政治情勢、経済事情 等
◆VRIO分析(分析手法のひとつ)
企業の経営環境における内部環境を「経済価値」「希少性」「模倣可能性」「組織」の4カテゴリに分類、分析する手法。
VRIOは、Value(経済価値)、Raerness(希少性)、Imitability(模倣可能性)、組織(Organization)の頭文字。
◆バリューチェーン分析(分析手法のひとつ)
企業の事業活動を、機能ごとに「主活動」「支援活動」に分け、企業が顧客に提供する製品やサービスの付加価値は、どの活動で生み出されているかを分析する手法。
主活動:購買物流、製造、出荷物流、販売・マーケティング、サービス
支援活動:調達、技術開発、人事・労務管理、全般管理
◆3C分析(分析手法のひとつ)
自社の経営環境を「自社」「競合他社」「顧客」の3つのカテゴリに分類、分析する手法。
3Cは、Company(自社)、Competitor(競合他社)、Customer(顧客)の頭文字。
マーケティングの分析手法のひとつでもある。
「競合」「顧客」の分析:自社の「脅威」「機会」がわかる。
「自社」の分析:自社の「強み」「弱み」がわかる。
◆アンゾフの成長マトリクス(分析手法のひとつ)
事業の成長戦略を「市場(既存)」「市場(新規)」「商品(既存)」「商品(新規)」の4つのカテゴリに分類、分析する手法。
◆ファイブフォース分析(分析手法のひとつ)
自社を取り巻く「脅威」を「競合企業」「新規参入の脅威」「代替品の脅威」「売り手の交渉力」「買い手の交渉力」の5つのカテゴリに分類、分析する手法。
業界の競争要因や収益構造 等を確認できる。
◆ビジネスモデルキャンバス
ビジネスモデルを成立させている要素を9つのカテゴリに分類、分析する手法。
https://media.bizmake.jp/method/about-bmc/
◆デジタルトランスフォーメーション
Digital transformation。DXと略される。
デジタル技術を活用して、既存の業務を高度に自動化したり、ビジネスモデルを新たに作り上げたりするなどして、将来の成長や競争力強化につなげようというもの。
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