見出し画像

【ポケポケCSベスト16】神殿LTB【全文無料】

はじめまして!よるです!
ポケ実ポケカ部さん主催の第2回ポケポケCSにて
ベスト16に入賞することが出来たので、デッキ選択の過程や採用カードの解説を綴りたいと思います。
初めてのnote投稿ということで気合いれて書いたので、最後まで読んでいってくれたら嬉しいです!
※リストだけ見たい方は目次から「◆デッキリスト」を選択してください

◆環境について

現環境のTierは下記図の通り、ルギアが圧倒的Tier1として君臨し、その下にLTB、ミュウ、
レジがいると考えています。
ルギアvsその他の環境であると言っても過言ではありません。

Tier表(4以下は割愛)

◆デッキ選択

-ルギアを選択しなかった理由

現環境で圧倒的にルギアが強いのであれば、
ルギアを使えばいいのではないかと考える方も
多いと思います。
実際自分のプレイスタイル的にもTier1を自分の使いやすい用にアレンジするスタイルを得意としています。
しかしながら、今回はルギアを使用しませんでした。
その理由としては「ルギアミラーに置ける明確な回答」が自分の中で得られなかったからです。
具体的には自分より先にアーケオスを展開された際の安定した捲りプランを持っていないということになります。
もちろん未だ発見されていない捲りギミックや、プレイングにて捲ることは可能であると思いますが、現状お互いが理想展開である場合は先行が大幅に有利であると考えています。
そのため、ミラーにおいて高い勝率を出すことが難しいと考え、ルギアを選択しませんでした。

-ルギアメタについて

ルギアを選択しないのであれば、大前提として環境に多数存在しているルギアに有利であるデッキを選択する必要があり、かつTier2以下のデッキに対しても5分以上取れるデッキにする必要がありました。
そのため、ルギアに勝てる条件を考察し、その上でTier2以下にも大きく不利を取らない構築を考えた結果が下記の通りになります。

①麻痺+複数攻撃、クイックシューター、毒などによる嵌め
一般的なルギアには入れ替え札が入っていることが少なく、麻痺から抜け出す手段がないためターンを貰うことが出来ます。
麻痺のみで対策した場合は、相手ポケモンを倒した返しに攻撃をされてしまうため、麻痺嵌めの準備に時間がかかるとサイドレースで負けることがあります。
そのため、クイックシューターや毒などを利用して、自分のターン中にサイドを取れるようにし、後続から出てくるポケモンに対しても麻痺嵌めを継続することでサイドレースを有利に進めることが出来ます。
Tier2に対してはあまり有効ではありません。

②非エクでルギアのVポケモンを倒し、サイドレースを有利に進める
ルギアはVポケモンが採用されるデッキであるため、非エクでVポケモンを倒すことが出来ればサイドレースを有利に進めることが出来ます。
しかしながら、ルギアには崩れたスタジアムでVポケモンをトラッシュすることが出来る他、
ルギア以外を非エクのアタッカーで勝ち切ることが出来るデッキです。
そのため、相手に理想展開を押し付けられた際にルギアに採用される非エクポケモンの複数枚取りや、やまびこホーン等によるVポケモンをトラッシュから呼び出す手段が必要となります。

また、ムーランドVの採用によって対非エクに対してサイドレースを逆転するプラン等も存在するため、それらを考慮する必要があります。
Tier2のミュウVMAXに対しても有効です。

③終盤のシンオウ神殿+手札干渉による妨害
前述②の通り、ルギアは非エクへの対策として

「ルギア以外を非エクのアタッカーで勝ち切れることが出来る。」

「ムーランドVによるサイドレースの逆転プランが存在する。」

という回答が明確にあります。
その2点の対策「メタのメタ」となるのがシンオウ神殿+手札干渉です。
ルギアに採用されている非エクポケモンの多くはオーロラエネルギーを攻撃に必要としていること、ムーランドVによるサイドレースの逆転も
パワフル無色エネルギーが必要であること。
この二つに共通しているのが
「特殊エネルギーの効果が必要である」
ということであり、それらを無効化するのがシンオウ神殿となります。
ルギアにも対策としてバケッチャやスタジアム、ロストスイーパーが採用されているため、シンオウ神殿と同時に手札干渉(主にツツジ)を使用
する必要があります。
また、ルギアは無色タイプのポケモンも採用しているため、シンオウ神殿が存在している状態でも攻撃をすることが可能です。採用されている無色ポケモンは主に「アーケオス」「ルギア」
「レジギガス」となりますが、
現在の一般的なリストにはレジギガスの採用率が低いこと、神殿下でエネ要求が重いことを考えると、「アーケオス」と「ルギア」の2体になります。
ルギアで攻撃してくる場合は、非エクでVポケモンを倒せるため、サイドレースが有利に進められるので問題ありません。
アーケオスで攻撃してくる場合が問題ですが、
神殿+手札妨害後のアーケオスのスピードウィング(120)を耐えるポケモンで戦うことでサイドを取られないターンを作ることが可能となります。
Tier2のレジに対しても有効です。

④ガラルマタドガスによる特性ロック
こちらの対策は四天王決定戦においてネバシ選手がルギアメタとして採用しており、
ルギアのアッセンブルスター及び
プライマルターボを使用させずに
バッドポイズン+αで勝ち切ることが出来ます。
マタドガスによる特性ロックを実現する際に、
ルギアの解決札である呼び出し手段を
減らすため、周りのポケモンを非エクで構築する必要があります。
ルギアにはセレナとボス合わせて4枚以上
採用されていることが多く、セレナも解決札に
なる場合、特性ロックが機能しなくなる可能性が高くなるため、あまり有効ではないと考えています。
Tier2のLTB、レジに対しても有効です。

上記の4つのメタにおいて、
一番初めに考えたのがフリーザー採用型の
WTB(フリーザーで麻痺嵌めしてクイシュや月光手裏剣で複数枚取り)となりましたが、ロスト系のデッキがありえないくらい重いこと、
初動の要求(ユキハミ、メッソン、マナフィ)が高く、再現性が低いことを考慮し、断念しました。
また、麻痺によるルギア対策については認知されてきているため、ルギア側にも対策カード(ポケモン入れ替えやとりつかい)が採用され始めているため、麻痺による対策はなしとしました。

二つ目に考えついたのがドガスミュウです。
ミュウはルギア対面において2-2-2でサイドを取るのが基本的なプランです。
後攻を取ったかつ、相手が非エクのポケモンスタート+穴抜けケアが出来ている場合、後1メロディアスエコーでサイドレースを有利に進めることが出来ません。
そこで、CL横浜にて結果を残していたドガスミュウを思い出しました。
後攻を取った際に1ターン目にドガスでロックをして、先2でサイドを取られないようにすればよいのではないかと。
しかしながら現実は甘くありませんでした、先2でボスやセレナを打たれることや、後2でサイドを先に取っても非エクポケモン達で捲られることが多々あったため、こちらも断念。
また、非エクだけで構築したマタドガス系統のデッキはルギアには有利なものの、Tier2以下のミュウやアルセウス系統のデッキが厳しいため環境的に難しいと判断しました。

三つ目にしてようやく辿りついたのが今回使用した構築となります。
メタとしては②と③を採用し、かつTier2以下に対しても5分以上戦える構築である神殿LTBです。
デッキリスト及び採用カード解説は以下の通りです。

◆デッキリスト

神殿LTB

対ルギアにおいて、非エクで有利にサイドレースを進めつつ、終盤相手を妨害することで勝ち筋を広げるのがコンセプトとなっています。
自分の盤面、相手の盤面、状況それらに応じてプランが変わっていくため、常にどのようにして勝ち切るか、捲るかを考える必要があります。
また、このデッキは「後攻」を取りにいくので、じゃんけんによる有利不利はミラー以外はあまりありません。

-採用カード

▼ポケモン
・キュワワー(4)
   特記することなしの4枚採用。

 ・ヤミラミ、ウッウ(2)
   汎用的なアタッカーとしての機能するうえで
       問題のない2枚採用。

 ・かがやくリザードン(1)
   神殿+手札妨害後のアーケオスに
         倒されないアタッカーとして採用①

 ・ゼラオラ(1)
   エネの要求が比較的軽く、
         弱点+ベルト込みでルギアvStarを1発で
   倒せる枠として採用。
         サイドレースを有利にすすめるための駒。
   対策としてノコッチが採用されることが
         あるが、ヤミラミで複数取り出来る対象と
         なるため問題なし。

 ・カビゴン(1)
   神殿+手札妨害後のアーケオスに
         倒されないアタッカーとして採用②
   おとぼけ(110)+どっすんグースカ(18)に
         よってvStarポケモンを倒せるため、
         汎用アタッカーとしても機能する。
         神殿下ではツインエネで起動出来ないので
         注意。

 ・ガラルジグザグマ(1)
   LTBミラーを意識して1枚採用。

 ・マナフィ(1)
   かがやくゲッコウガ、
         Aライコウの対策枠として採用。

 ・ドラピオンV(1)
   ヤミラミ特化LTBと比較してヤミラミの
         起動が遅いため、ミュウVMAX対策
         として必要であると考え採用。
     ドラピオンスタートする確率は
         2.82%なので、ドラピオンスタートした
         時は泣きましょう。

▼グッズ
・バトルVIPパス(4)
   初動の安定感を上げるため4枚採用。

 ・クイックボール(3)
   初動の安定感を上げるためには
         クイックボールより霧の水晶や
   レベルボールなどのほうが優秀であるが、
         ゼラオラやカビゴン、ドラピオンなどを
         持ってきたい場面が多く発生するため、
   クイックボールを採用。

 ・ヒスイのヘビーボール(1)
   各マッチアップにて必要なポケモンが
         サイドで落ちることがあるため
   リカバリー手段として採用。

 ・霧の水晶(1)
   採用枚数増やしたいカード①
   初動の安定感を上げること、
         終盤エネルギーにアクセス出来ることが
         優秀であるが枠の都合上1枚のみ採用。
   クイックボールのコストがある時は
         優先してクイックボールを使用
   することで、終盤のロストマイン起動時
         に楽になる。

 ・ポケギア(3)
   ポケギアと入れ替え札を天秤にかけて
         入れ替え札を多めに採用する方が多いと
         思いますが、今回使用したデッキは
         ロストを早く貯めなくても攻撃手段が
         あるため、キバナやボス等に触る確率を
         上げれるポケギアを優先して3枚採用。
   また、LTBに効果的なカードである
         マリィやツツジなどの手札干渉に
   対しての返しにポケギアからサポートへ
         触れたり、終盤デッキが薄い時に欲しい
         サポートを触る事が可能であるため無闇に
   使うものではないのだけ注意。
   3枚の採用は過剰寄りであるとも
         思うので、好みによって別の枠に
   割いても良いと思います。

 ・いれかえカード、あなぬけのひも(2-2)
   ロストを進めるための入れ替え札、
         カビゴン寝てる時回復札として最低限の
         2枚採用。
   好みでポケギアの枠をいれかえ札へ
         変更してもいいと思います。

 ・回収ネット(4)
   キュワワを使いまわす他、
         入れ替え手段やLTBミラーにおいて
   ダメカンを回復するウルトラ汎用的カード
         なので当然の4枚採用。

 ・ふうせん(1)
   キュワワーにつけることによって、
         バトル場のポケモンが倒された際
   前に出すポケモンとしてかなり優秀に
         なるので採用。
   早くつければつける程価値が上がるため、
         2枚欲しいところであるが、
         枠の都合上1枚。

 ・ミラージュゲート(2)
   カビゴン、ゼラオラ、リザードン起動用。
   1回使えればいいが、序盤に温存しても
         腐るため1枚ロストしても
         問題ないように2枚採用。

 ・やまびこホーン(1)
   ルギア対面におけるVポケモンの復活や、
   LTBミラーでロストマインと
         かんしゃくヘッドを利用した複数枚取りの
         プランで勝つ際に必要であるため採用。

 ・ふつうのつりざお(2)
   使いまわしたいポケモンがいる時や
         ミラージュゲート使用前にエネを戻す手段
         として採用。

 ・こだわりベルト(2)
   採用枚数増やしたいカード②
   対Vポケモンデッキに対してサイドレース
         有利に進めるために採用。
   雑につけても強い時は強いが、
         どのポケモンにつけて、
         相手のどのポケモンを攻撃すれば有利に
         進められるか考え、ゲーム全体のプランを
         決めてから利用することで、
         より効果的に利用することが出来る1枚。

▼サポート
 ・アクロマの実験(4)
   特記することなしの4枚採用。

 ・ツツジ(1)
   ルギアに対して神殿と合わせて使用し、
         相手を妨害することをはじめとして、
         様々な場面で逆転の1枚として
         有効であるため採用。
         序盤は腐るためロストしてもいいように
         2枚採用したいが
         枠の都合上なくなく1枚採用。

 ・クララ(1)
   ゲーム終盤にヤミラミかがやくリザードン
         を再利用する動きが強いため採用。
         つりざおを2枚採用していることと、
         2匹以外にも攻撃手段があるため、
        1枚のみとした。

 ・キバナ(1)
   採用しているポケモンはすべてキバナから
         起動することが可能であり、序盤~終盤
         まで痒い所に手が届く1枚として採用。

 ・ボスの指令、セレナ(1-1)
   基本的に呼び出したいポケモンは
         Vポケモンであることが多いが、
   ルギアにおけるノコッチやLTBミラー、
         非エク主体のマタドガスに対しての
         最低限の対抗策として1枚づつ採用。

▼スタジアム
 ・シンオウ神殿
   コンセプトであるルギアをメタるパーツ
         として採用。
   採用しているツインエネルギーの効果も
         消えるので、気をつけましょう。
         やらかしてことがあります。

▼エネルギー
 ・基本エネルギー(2-2-2)
   どのポケモンも必要枚数は多くないため、
         最低限の各2枚づつ採用。
   エネ管理をミスるととんでもないことに
         なるので、各何枚デッキに残っているかは
         把握しておきましょう。

 ・ツインエネルギー(1)
   序盤にキバナからカビゴンやリザードンを
         起動出来るように1枚採用。
   サイドに落ちてる時はミラージュゲート
         から起動出来るように
   臨機応変にプランを変更しましょう。


◆マッチアップ

Tier1-2のマッチアップのみ記載します。

-ルギア(6:4)

上述の通りルギアメタに重きを置いたデッキとなっています。
序盤のルギアはノコッチがいる場合はおとぼけ+どっすんグースカで、いない場合はゼラオラで倒しましょう。
ノコッチはロストマインのカモなので、後述するバケッチャと同様のプランで美味しくいただきます。
非エクから入って来た場合はおとぼけで倒し、HP120以上のポケモンの場合はおとぼけ+終盤のロストマインで取ることを意識します。
中盤のリザードンやアーケオスはおとぼけで削ったり、リザードンやカビゴンで取り返します。
サイド3枚取られた返しにカビゴンorリザードンを前にしてシンオウ神殿+ツツジを狙いにいき、サイドレースを有利に進めて勝ち切ることを目標とします。
また、シンオウ神殿の対策札としてバケッチャや崩れたスタジアムがありますが、これらはLTBに対して隙を見せるカードであるため、神殿ツツジだけで捲るのが難しそうな場合はこの隙を突いていきます。
バケッチャの場合、ロストマインでついでに取れる1枚となるのでアーケオスやリザードンのおとぼけ+ロストマインで複数枚取りを目指します。
序盤に雷エネルギーをちらつかせることで、マナフィを誘発でき、ロストマインの餌に出来るので意識しておくといいかもしれません。
崩れたスタジアムを出してきた場合、返しで2枚目の神殿を使用すると相手のベンチが1枠確定で空くため、やまびこホーン+ボスを利用して
サイドを取りましょう。
相手のベンチにVポケモンがいる場合は積極的に倒しにいくと楽にゲームを進められることが多いです。
サイドプランはゲーム展開によりけりになってしまうため、複数のルートを考えつつプレイする必要があります。
ライコウに暴れられたら厳しいので、序盤にマナフィを置くのだけは絶対に忘れないように!!!

-LTB(5:5)

ヤミラミ特化型LTBで後攻を取られると若干厳しいです。
序盤にキバナやミラージュゲートでカビゴンやかがやくリザードンを上手く押し付けてサイドを取られないターンを作ること、終盤のロストマインで複数枚取りがされないようにベンチ管理や
つりざおによるやまびこケアをしてゲームを
進めていきましょう。
ミラーはプレイングと気合です。

-ミュウ(6:4)

ドラピオンを採用することによってミュウに有利を付けれます。
ミュウ側の対策としてサイコジャンプを連打してVMAXを盤面に残さないことが挙げられますが、カビゴンやリザードンなどの高HPポケモンで
攻撃することでテクノバスターを誘発できます。
基本的なプランとしてはドラピオンがロストされなければ2回起動して3-3で取るプランとロストされた場合はドラピオンでVMAXを倒し、
カビゴン、リザードン、ウッウでミュウVや
ゲノセクトを攻撃してロストマインで〆る(3-2-1)プランを目指します。
シンオウ神殿も地味に刺さることがあるので状況によって刺してやりましょう。

-レジ(4:6)

きつめですが、レジ自体が少ないためあまり重く見ていません。
神殿ややまびこホーンを効果的に使うことで勝つことも十分可能です。
神殿+ツツジは絶対に決めにいかないといけない対面であるためツツジを大事に使いましょう。

▼終わりに

ご愛読ありがとうございました!
今回はじめてnoteを執筆いたしましたが、自分の思っていることを言語化するのは大変ですね…
記事に関する質問・ご要望などありましたらDMにてご連絡ください。
また、同様に誤字・脱字・意味が分からない文章等があればご連絡いただけますと助かります。

Twitter:yoru_poke3

今回ポケポケCSを開催していただいた、
ポケ実ポケカ部の皆様、ならびに大会運営スタッフの皆様へこの場を借りてお礼を申し上げます、ありがとうございました!

画像引用元:https://www.pokemon-card.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?