PIN百物語 真夏の夜の悪夢
あれは今日みたいな蒸し暑い夜でした…
私は仕事を終えクルマに乗ろうとクルマの鍵のボタンを押しました。
ピッ…
ん?違和感を感じました。
クルマの鍵が開く時はピッピッと二回鳴るのです。
あ~今朝は急いでたから鍵を
かけるのを忘れたのだな。と思いもう一度ボタンを押しました。
ピッピッ…
今度は開いたようです。
さぁ帰えろう。と私はドアを開けました。
ガチャ
ーーーーッ!?
私は時が止まりました。
なぜならソコには…
見知らぬオジサンが運転席に座っていたからです!しかも号泣しながら!!
いきなり豪速球で投げつけらた非日常にクラクラしながら私は気丈に
「おい! な、なにしてんだ オッサン!!」
オジサンは、まだ天を仰ぎ泣いています。
「…てるんだ」
「あっ?なんだって!」
私は恐怖を打ち払うように大声で聞きました。
オジサンは「ふぅー」と深呼吸してハッキリと言いました。
「感動してるんだっ!」
「よそでやれ!!」
私はオジサンを引きずり下ろし、いつもの三倍の速さで帰りました。
おしまい…
コチラを読んでください…
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