見出し画像

大切なことはすべてソラニンが教えてくれた

こんにちは、よろづ唯です。

5月も終わりを迎えようとしている今日この頃、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
五月病なんて言葉がありますが、どーにかやっておられますでしょうか。それとも仕事やめちゃった?

人には人の人生あるよね、そんな私は仕事を辞めました。
仕事を辞めた私はと言うと、なんだかソラニンの芽衣子さんに共感することが多く、ひさしぶりにソラニンを読み返しておりました。


ただどれだけ共感しようとも、

世界の果ての果てまで一緒のはずの種田は居ないし!!

そもそも「辞めちゃいなよ。本当に芽衣子がそうしたいなら」なんて誰にも言われてないし!!

別に前職そんなに給料よかった訳でもないし!故にほとんど貯金が無いまま辞めたし!!

今までやったことないことをしようと思って、格闘ゲーム強くなっても誰も拗ねないし!なんならずっとシングルプレイだし!!


…取り乱してしまい、失礼しました。

ご察しの通り、完全に拗らせてしまっていた輩です。
ソラニンとの出会いが私の人生を大きく狂わせました。私はソラニンに憧れて上京したのです。



あれから11年、2017年10月
新装版として新たなエピソードを追加したソラニンが発売されました。

発売された当日に書店へ行き、大きく展開されたコーナーの前でずっとごにょごにょヤバイ…と呟いていたのを覚えています。

家に帰ってからは待ちきれずに、新しいエピソードから読みました。
ほとんどの台詞を暗記しているので、28話までを読む必要はありませんでした。


それを読んだときに、この拗らせた感じが一気にほどけた様な気持ちになりました。


心のどこかで、私はずっと種田を追いかけていた気がしていたのですが、それがスーッと消えて
36歳になった芽衣子さんに寄り添えるようになったのです。

11年経って、皆んなが皆んなそれぞれ頑張ったなりに幸せに暮らしている。

それって普通のことなのかもしれないけれど、悩むことでしか生きる意味を見出せなかった私はやっとそのことに気づけたのです。というか、大切なことはすべてソラニンが教えてくれた。


そして最近になって、やっと
新装版が発売された当初には興奮しすぎて見逃していた浅野いにお先生のあとがきを改めて読みました。

主に芽衣子さん視点で進むこの物語において、種田は「儚さ」や「今を生きること」を伝える重要な存在だった。

中には種田に感情移入している方も居るでしょう。
私だってたまに種田の気持ちに共感できる瞬間はある。

ただ、浅野いにお先生が29話を描いているときに種田のことをほとんど思い出さなかったのは

やっぱり今を生きることが一番大変だから、なのだと思います。

それは儚く消えてしまった種田は見ることが出来なかった未来。


今でもこういった人生の転機に必ず読んでしまうこの作品はいつまで経っても私のバイブルであり、
私が成長すると共に感じることも変わってきます。

読み手によって捉え方も変わってくると思いますので、
この記事で思い出した方はゴソゴソと押入れの中から引き出してみては如何でしょうか。今読むとまた感じることが違うかもしれません。

未だ読んだことない方もこれを機に、是非。
私はソラニンと出会ってからは複雑骨折のような人生でしたが、リハビリのような今の生活ですら愛しく思っています。


それでは、この辺で。さようなら。

#ソラニン #浅野いにお #サブカル #こじらせ女子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?