パトリック・ボカノウスキー『海辺にて』
パトリック・ボカノウスキーの短編映画『La plage(邦題:海辺にて)』がXcèntricのサイトで10/31まで無料公開されています。全編で12分ほどですし、あまり観る機会のない作品だと思いますので是非観てみてください。
映画自体の感想はここには書きませんが、彼の作品に欠かせない要素である音楽について少しだけ。パトリック・ボカノウスキーの映画では妻のミシェル・ボカノウスキー(Michèle Bokanowski)が音楽を(おそらく全て?)担当しています。
パトリックの最も有名な作品である『天使』をはじめ、今回の『海辺にて』、そしてまだ広くは公開されてないと思われるいくつもの作品のための音楽はうまく言葉で表現できませんがどれも独特の雰囲気を持っており、音楽単体でも聴く価値があるので、映画と合わせてチェックされるのもいいかと思います。
音楽はどれもbandcampで試聴/購入ができるためリンクを貼っておきます。
・『海辺にて』
・『天使』
2021年にリリースされた、これまでパトリックの映画のために制作された音楽のほとんどをまとめた編集盤。『海辺にて』はこちらにも収録されています。
またMichèle Bokanowskiは映画のための音楽だけでなく、ミュージック・コンクレートの作家としてもとても興味深い存在です。Recollection GRMやMotusなど、ミュージック・コンクレートの正統といえるような文脈にあるレーベルからもリリースがありますが、かなり異質な存在にも思えます。
個人的にはこのアルバムがとても好きです。
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