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ノルマンディーOC 22年産三次募集馬診断

ノルマンディーの三次募集情報が正式発表されました。
やはり昨年よりは2週程度早いです。

昨年の三次は中央6頭、地方1頭で、ジェロニモス(アズレージョの21)が勝ち上がり、地方のトワイライトサーガ(マイラッキーの21)も2勝を挙げ頑張っていますが、一方で2頭が未デビュー。
骨膜炎で育成が中断してしまったブレーザー(シゲルアンドロメダの21)は仕方ない部分もありますが、もう一頭は…


昨年より頭数も多い中央8、地方2というラインナップ。
四次からでも当たりが出たんです、次は三次からも。
今回も出資候補である中央の8頭のみを見ていきます。




51.ウィステリアカフナの22 牡

父ダノンバラード 母父スペシャルウィーク 4/10生
一口 2.4万 / 総額 960万
栗東 小椋厩舎
セプテンバーセール 385万

血統40 馬体40 顔40 価格50 歩様50 総合40

四代母ローミンレイチェルはゼンノロブロイの母であり、その後牝系としてフォーエバーヤングやロックディスタウンなど多数活躍馬を出しています。
一方で祖母ウインキナウから先はこれといった馬が出ておらず、母ウィステリアカフナはなんかアスカクリチャンとかスマートオーディンといったレア種牡馬の実験台みたいになっています。

本馬の半姉カオリナイトなんかは父ペルーサで、ローマンレイチェルの3×4を作ったり面白そうな血統だったのですが、兵庫のC級で4勝(現役)と爆発まではいかず。

歩様はバランスの癖はないですがパワーには欠ける印象。

格安枠ですが果たしてこんなのが売れるのか。
厩舎は新規開業の小椋厩舎ですね。



52.ギャラクシーセレブの22 牡

父ビーチパトロール 母父ブラックタイド 3/28生
一口 1.7万 / 総額 680万
美浦 松山厩舎
岡田スタッド生産

血統40 馬体40 顔40 価格50 歩様50 総合40


我が出資馬エクラメテオールの半弟登場。
父エイシンフラッシュだったアーテルナイト、エクラメテオールともにデビューがだいぶ遅くなったので、仕上がりの早い印象のあるビーチパトロールは面白いんじゃないでしょうか。
打率と爆発力には欠けるものの、早いうちにさっさと1勝はしておいてくれる種牡馬の印象です。
母の叔父叔母にオークス馬エリモエクセルや、ステイヤーズS勝ち馬エリモブライアン、船橋記念勝ち馬フラットライナーズなど。

馬体は冬毛モッサモサでわかりづらいですが、特に良くはない気はします。脚が短くズングリした形。
スピードがある感じはしないですね。
中山とかそういう小回りパワー系馬場で活躍してくれればと思います。

歩き方は意外と軽さもあってなかなか。
微妙に左後ろ脚が硬い感じがしました。
一時的なものならいいんですが、右回りが苦手だったりすると上であげた活躍の馬が消えるので怖いです。



53.ブルーロゼットの22 牡

父アドミラブル 母父キングズベスト 6/13生
一口 1.4万 / 総額 560万
美浦 小西一男厩舎
オータムセール 231万落札

血統50 馬体30 顔50 価格60 歩様40 総合40

Homey Farm(浦河)という謎の新興牧場で生産された一期生。
こんなになんの情報も出てこないとこあるんですね。

オータムセール馬なので、落札当時の弊noteの記事も。

セールNo.281 ブルーロゼットの22 牡
父アドミラブル 母父キングズベスト
落札価格 231万円

なかなか不思議な血統の子。とにかくお安い。
これなら募集も2万切ったりしますかね?
6月生まれなのもネックですが、安いの一言で全て吹き飛ばせますね。

#002より

安さに目を奪われて生産牧場のことには触れてませんでした。

叔母にカンナS勝ち馬のボーダレス。
半兄は先日スリーアウトをギリギリ回避したエクレシア(父ヘンリーバローズ)となっています。
牝系で見るとブラックタイプはそれなりなので、この金額ならチャレンジする価値はあるかと。

父アドミラブルは未完の大器枠のディープ種牡馬。
本馬は2世代目で、1世代目は現在中央で16頭デビュー、2頭が勝ち上がり。
まあこのクラスの中では最低限はやっているんじゃないでしょうか…

6月生まれということもあって身体は大きい方ではありませんが、まだここから成長してくるならといった印象。
現時点では肉量も足りていないですね。
全体的に緩く、判断も難しいところですが、今後次第でわりとどうにでもなりそうな感じはするので、ギャンブルとしてどうでしょうか。



54.ラステラの22 牡

父ダノンバラード 母父サッカーボーイ 2/12生
一口 2.3万 / 総額 920万
美浦 中舘厩舎
岡田スタッド生産

血統50 馬体60 顔50 価格50 歩様40 総合50
△気性荒?

父ダノンバラードの祖母Angelic Songと、母母父シングスピールの母Glorious SongのBallade系全姉妹3×4クロスが魅力の馬。
母ラステラは牝馬ながら障害オープンを2勝し、新潟ジャンプSで5着。
中山グランドジャンプにまで出走しました。

母として2頭デビューもまだ勝利はあげられていませんが、そろそろ壁を打ち破る馬が現れるかどうか。

フレームがしっかりしていて、バランスの良い馬体です。
少々気は強そうでしょうか。
身体の動かし方もまだ力は伝えきれていない感じ。

牝馬クロスは大好きなのですが、手を出すかと言われるとなんとも難しいところ。



55.レイナソフィアの22 牡

父ラブリーデイ 母父スペシャルウィーク 4/5生
一口 2.4万 / 総額 960万
栗東 高橋一哉厩舎
岡田スタッド生産

血統50 馬体60 顔60 価格60 歩様60 総合70

祖母ゲルニカがアルゼンチンでGⅠ4勝で4歳以上牝馬チャンピオンにも輝いた名馬で、3代母GouacheもアルゼンチンでGⅠ2勝という良家。
ゲルニカからはニュージーランドトロフィー勝ち馬のエイシンオスマンも出ており、日本へ来てもその力を発揮しています。

母レイナソフィアも鋭いキレ味で2勝をマーク。
このキレ味が現状産駒達に上手く伝わっていないのが残念なところですが、かと言って産駒成績自体はそこまで悪くはなく、2勝を挙げたレイエスプランドル(父ハービンジャー)や、同じくノルマン募集された現役1勝馬グランアルティスタ(父ミッキーロケット)など。

高橋一哉調教師は昨年の試験で合格し、今年即開業した新規厩舎。
開業1ヶ月で既に2勝と良いスタートを切れており、注目です。

かなりガッシリした丈夫そうな馬体が好印象。
後肢が長く、パワーあふれる走りを見せてくれそうです。
歩様も元気いっぱい。
顔もいいです。
芝2000あたりで期待したい馬。



56.ネオヴィクトリアの22 めす

父カリフォルニアクローム 母父ディープインパクト 5/11生
一口 2.2万 / 総額 880万
栗東 河内厩舎
岡田スタッド生産

血統60 馬体30 顔60 価格60 歩様60 総合50
△厩舎ガチャ

アメリカ二冠、ドバイワールドカップなどGⅠ7勝の名馬カリフォルニアクロームに、無敗のクラシック三冠などGⅠ7勝のディープインパクト。
こんな豪華な組み合わせがこんな価格帯で見られて良いのでしょうか。

ひとつ上の半兄デルシエロ(父レイデオロ)は母がノーザンから売られた時にちょうどお腹にいた仔なのですが、これがセレクトで売れて2,200万。
新馬勝ちをおさめています。
ネオヴィクトリアを繁殖牝馬セールで購入したのが1,760万だったので、実質タダでディープ繁殖をゲットした形になります。
ノルマンディーの狙い目として「元ノーザン繁殖」はやはり大きいもので、本馬にも期待がかかります。

ネックなのはサイズ。
現状410kg台と小柄ですが、兄デルシエロも400kgになんとかのっているレベルで、この辺で頭打ちの可能性も。
5月生まれなのでここからサイズアップがあるといいのですが…

あと河内厩舎来年2月で定年なのですが、それまでにデビューしているか怪しいところ。
厩舎については完全にガチャという感覚で見ていた方がいいでしょう。

脚運びは滑らかでいい感じです。
カリフォルニアクロームですが、とりあえず芝から試してよさそう。



57.ネオヴェリーフェズの22 めす

父ウインバリアシオン 母父ネオユニヴァース 4/9生
一口 1.8万 / 総額 720万
美浦 和田雄二厩舎
八戸市場 319万落札

血統40 馬体40 顔50 価格50 歩様50 総合40

青森生産枠2号。
ネオヴェリーフェズは元々は岡田スタッドの繁殖牝馬で、青森に売られてから門別の活躍馬オタクインパクトが誕生。それ以降ウインバリアシオンをつけられ続けています。
いとこにはヘヴィータンク。ネタの面で有名な馬がちょいちょいいるファミリーですね…

本馬もダート向きっぽい様子ですが、それにしては身体の細さがやや気になります。
現状価格面とオタクインパクトの全妹という点以上の宣伝要素はなさそうです。



58.ルミナスレッドの22 めす

父ブリックスアンドモルタル 母父トーセンダンス 5/13生
一口 2.2万 / 総額 880万
美浦 堀内厩舎
岡田スタッド生産

血統40 馬体40 顔50 価格50 歩様40 総合40

半姉ルーチェロッサ(父ビーチパトロール)に続く2頭目のノルマンディー募集。
6番目の仔ですが、何故かきょうだい全員牝馬。
ちなみに4代母クイーンズネヴァーベンドも日本で6頭産んで全て牝馬。

ルーチェロッサは2戦目で勝ち上がりましたが、全姉ゴールデンステップはやや苦戦中。
父ブリックスアンドモルタルなので期待度はそれなりにあるとは思います。
全姉が500kgあるのに対して本馬は小さめ。

カタログコメントは芝中距離ですが、この子の見た目はダートっぽいイメージ…
右後肢がかなり内向き?




以上8頭。
全て1000万以下という非常にお手頃なラインナップとなりました。

個人的にはレイナソフィアの22一択です。

4月10日の水曜日 AM10時から先着順。
たまたま休みなので、なんとしてもこの馬を押さえようと思います。


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