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【特集】プラスチック削減の取り組み

先月号は「プラスチックの人体への影響と代替品の可能性」と題してお届けしましたが、今月号はプラスチックの削減について、生協の取り組みをお伝えします。

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22年度の生協の取り組み

パッケージ(包材)は、メーカーが主体となって制作されます。しかし、生協からも商品の開発時にプラスチックを削減できないか確認しながら取り組んできました。 それにより、22年度は52商品において、包材の大きさ・厚みを節減したり、再生プラスチックや植物由来のプラスチックへの移行を進めてきました。しかし、ほぼ全てがプラスチック製品の現在では、価格の維持や食品の品質保持の為にもプラスチックを削減することは容易ではありません。

■LIMEX(ライメックス)容器

そうした中で、プラスチックに代わる新容器が、「おとうふ工房いしかわ」から提案されました。石灰石(貝がら等)を主原料とした容器です。名称を、 LIMEX容器(LIMEX Sheet)といいます。LIMEXとは、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上含む素材のことです。

LIMEX容器が生まれた背景

生協では前々からプラスチックに対し問題意識がありましたが、ようやく社会の意識も変わってきました。マイクロプラスチック問題、気候変動問題、諸外国の廃棄物輸入規制強化等への対応を契機として、国内におけるプラスチック資源循環を促進する重要性が高まってきたのです。 そして2022年4月1日、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行されました。これにより、プラスチックを使用する事業者は、代替素材や再生プラスチックの使用、再資源化などが求められるようになったのです。

Q: LIMEX容器に変わることで、商品自体にも変化はありますか?

A:大きさが450gから350gに変わります。一般的なお豆腐は350gサイズなんです。市販サイズと統一することで、大量生産が図れます。大量生産できれば、コストを抑えられます。サイズの変更により、商品の値段も、今より少し下がります。

Q:LIMEX容器、実際に手に取ってみたのですが、見た目ではわかりづらいというか...正直、プラスチック容器と変わらないように見えます。 何か「LIMEX容器」だとわかる表示があるといいのですが。

A:フタとなるフィルムに『プラスチック削減容器』と記載し、減プラ容器使用マークの表示もしてあります。フィルムと容器の処理方法も表示してありますので、その表示に従い、ごみの分別にご協力ください。

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