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道 Chim↑Pom発、Smappa! Group経由

森美術館で開催されていた「Chim↑Pom展」(Chim↑pom : Happy Spring)

東日本大震災直後、渋谷駅の岡本太郎さん壁画「明日の神話」を継承したもう一枚に魅せられて以来、何かを感じたくてワタリウムや高円寺でも展示を観ていました。この本も読んだり。

森美術館では、そんな10年ちょいを振り返るようでいて、未来に続いていました。それが「道」。

台湾でのインスタレーションも、天井裏?にできていた道も、いつか観に行ける日を信じている”Don’t Follow the Wind”も、そこには時さえも作ればいいような道がありました。「道」を感じれば、彼ら彼女らの作品に、より入り込めるような。

最後の写真、エリイさんご結婚を作品として新宿パレードにしてしまうものですが、相手の人を知ったのはごく最近でした。

手塚マキさん。26歳でカリスマホストから経営者に変わり、歌舞伎町のホストごみ拾い「夜鳥の界」、ホストらのソムリエ取得に明瞭会計への挑戦やはじめてのホストクラブツアー、短歌ブームの前から「ホスト万葉集」、商店街組合にも関われば、コロナ初期の混乱時には新宿区長とホストたちを顔が見える関係に…。この森美の一件で、アーティスト集団も「Chim↑Pom from Smappa! Group」と改名するなど、夫婦もグループもその界隈でしか知られないのがもったいないです。

そんな手塚さんは、話すと一文に人の3倍中身が濃縮されたかのような言葉を発してくれました。中でも”for today”と”cultivate”の切り替え、使い分け。特に今、歌舞伎町の外に向かって業界の「新しい夜」をcultivateしているかのエネルギーは、Chim↑Pomが生み出す「道」のようでした。


過去現在未来が時空を超えた道でつながっているのは、「進撃の巨人」や「仮面ライダー電王」の作品にも感じられます。「ブライト•ノアを、SDGsアンバサダーに」で引用した「状況に潰されるな…」は、「あなたが道を創る自由を放棄しなければ、あなたの創造/想像する道を行き来できる」と言い換えられるかも。いくつになっても、道を、耕やしていよう。

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