平成最後のフォント「ぺ」作るぞ〜!/後編
どうも、よりとぅむです。
#平成最後のフォント を作る過程をゆるり記しているnoteの後編です。
前編はこちら
さて、前回のnoteを公開した後、いろいろ反応をいただきました。各位ありがとうございました。ぺ、かわいいよね。
さらにさらに、フォロワーの225さんがわたしの「ぺ」をリスペクトしたオリジナル「ぺ」を描いてくれました。
いとしのねこっぺ。
めっちゃ可愛かったので作りました。可愛い。
あれ? ぺ、平べったくない?
前編で、なかなか満足する「ぺ」ができ、よかったよかったと就寝するも、次の日に事件が起こります。
「あれ? ぺ。平べったくない?」
ぺが平べったい。
日本語のフォントは、基本的に正方形に収まるように設計するのですが、この「ぺ」はなんと1:3。映画館もびっくりのワイド設計です。
正方形に近い形の「ぺ」を考え直します。
正方形になりたい「ぺ」です。
・特徴的な波のような曲線
・「まる」と「やま」の左右の対応関係
をこのフォントの特徴として、練り直しています。
並べてみれば一目瞭然、正方形に近い形になってバランスが良くなり、文字を並べた時に違和感がなくなっています。
ぺの丸が初日の出したヴァージョンも作ってみました。
これもバランスは良いです。山から登る太陽のような雰囲気も好きですね。
ぺぺろんちーのは、並んで初めて意味が宿る
ここで一緒に組んでいるのは、ヒラギノ角ゴW6という太めの標準的なゴシックですが、なかなかイメージがつかめません。
文字は並んで初めて意味が宿ります。
「ぺぺろんちーの」のぺだけ作っても、それはただのふにゃふにゃしたぺに過ぎません。
このフォントには「ぺぺろんちーの」が必要なのです。
はい、作りました。
パターンを変えて、4種類。
他の文字を作ることで、このフォントの特徴を設定することができました。やはりデータがたくさんある方が一般化しやすいものです。
「ぺ」の特徴だった
・特徴的な波のような曲線
に加え、
・右上から左下への斜めの線と左右方向の線
という特徴が加わりました。
この特徴により、このフォントは右上と左下の密度が高くなる傾向にあることがわかります。
そのバランスを合わせるため、右上に「まる」左下に「やま」がある、初日の出の「ぺ」に決定しました。
完成です。
読んでくださりありがとうございました。
それではみなさん、
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