長期投資する際に知っておいた方が良いこと
■相場サイクルの見分け方
◆金融相場
弱気相場の末期、最も経済環境の暗い局面、強気相場の第一段階、通常2年程度続く
①出来高の増加(出来高は株価に先行する)
週刊出来高、月間出来高で一層鮮明になる。
②騰落レシオが上昇
騰落レシオ 日経平均比較チャート (nikkei225jp.com)
③金融株、土木建築株、公共サービス(電気、ガス、鉄道、放送など)、食品、薬品、素材産業(鉄鋼、化学、パルプなど)
東証 業種別株価指数 リアルタイム (nikkei225jp.com)
④経済環境が悪いので、トップ企業が買われる
◆業績相場
GNPが回復し始めるが、企業業績は立ち直っていない、1年前後のタイムラグ。
前半は出来高が大幅増加、
①産業用機械など加工度の高い設備投資
②前半は素材産業、後半は加工産業が買われる、業績相場の終盤は成長性の高い中・小型株が人気を集める
◆逆金融相場
金利引き仕上げがきっかけ、景気拡大に比べて後退期間は短い。金融相場から業績相場というパターンに比べ、逆金融相場への転換は外部からのショック材料がきっかけの場合が多く複雑(オイルショックなど)
①素材産業や借金の多い電力株などは全面安。ただ、企業収益は引き続き増益予想。
急落すると割安に感じすぐ戻してダブルトップを形成したりするが、出来高は少ない。
②小型優良企業が上昇、新高値銘柄数が急減
新高値 新安値 日経平均比較チャート (nikkei225jp.com)
◆逆業績相場
最終局面では減益予想が増え割高感が強まる。
底入れのパターンは様々、逆金融相場で大幅に下げるとそこが大底となる場合もあり。
通常は逆業績相場で高値からの二番底をつける。
①業界トップの優良株を買うチャンス。金融、公共サービス、薬品なども買うべき
②新安値銘柄数の減少に注目。騰落レシオは日経平均に先行して反騰へ転じる
◆長期波動から見た株式相場
①上昇期間は80~90カ月、弱気相場は多少ばらつき、13~48カ月。
下落率は33.5~44.2%
②日経平均の季節性 10、11月~1、2、3月にかけての上昇確率は92.5%
10~11月安値から2~3月高値までの上昇率は」18.5%
③10月は波乱月、次いで5月
■米国の失業率と株価は相関がある
失業率が5%くらいになると株価がピークを付けて下落し、失業率が上昇する
米国の失業率は以下のサイトで確認
https://jp.investing.com/economic-calendar/unemployment-rate-300
■米国のインフレ率と株価の関係
一般的に、物価水準が2%未満の時は景気が低迷していることが多いため、
積極的な財政/金融政策が打ち出されやすい。結果的に株価リターンも高くなりやすい。
しかし、物価水準が2%を超えてくると、
今度は物価を抑制させるために金融引き締めが行われるので、
おのずと株価リターンも鈍化してしまう
米国のインフレ率は以下のサイトで確認
https://jp.tradingeconomics.com/united-states/inflation-cpi
■経験則
①EPSが最安値を付けてから1~3か月以内に10~20%下落、その後上昇
②PBR-ROEモデルで0以下は暴落が一度もない
③大統領選挙の年始は上がらないもしくは下がりやすい
④理論株価(PER×EPS=理論株価)以下での暴落は一度もない
日経平均PER PBR 日経平均株価適正水準 (nikkei225jp.com)
⑤日経平均レバレッジの信用倍率1倍以下は上昇シグナル 15倍以上は下降シグナル
NEXT日経平均レバレッジ(日経レバ)【1570】株価|週次信用残時系列データ|株探(かぶたん) (kabutan.jp)
⑥名目GDPと日経平均は連動する、名目GDPが上がっている場合は株も上がりやすい
国民経済計算(GDP統計) : 経済社会総合研究所 - 内閣府 (cao.go.jp)
全世界の株式時価総額と名目GDPの比較チャート【株価水準の分析で重要】 - ファイナンシャルスター (finance-gfp.com)
⑦12月高値の翌年1~3月は上がりづらい、暴落もあり
■通貨に対する大口トレードの傾向 年間スケジュール
〇4月
トレンド反転
ポンド買い
ドル円⇒円高
※輸出企業の影響
〇6月
ユーロドルが反転
〇8月
円高
※米国債の金利が発生
〇9月
ドル買い
※海外の決算
〇9月・10月
円安
〇12月
ニュージーランドドル高
〇3月最終営業日
ドル買い
※輸出入の実需のフロー
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