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「よりそう火葬式」は、果たしてお客さまによりそえているのか|新サービスの裏側

こんにちは、よりそう広報のタカダです!
本日はこんなリリースを発表しました。

コロナ禍で多くの人を葬儀に呼べないことから、お通夜・告別式を省略する「火葬式」を選ぶご家族が増えています。そんななかで「火葬式」に対して寄せられたお客さまの声を反映し、ご家族のご要望をかなえやすく・お求めやすいプラン内容にリニューアルしました。同時にその他プランも価格を改めています。

コロナで変わる、お別れの場所

新型コロナ感染対策の一環で、病院の出入りが厳しく制限されていることは多くのメディアで報じられています。実はこのニュース、「病院で最期を迎える方は、家族の看病を受けられないうえに看取ってもらうこともできない」ということも指しているんです。
昨年の日本の年間死亡者数は138万人程度。そのうち、病院で亡くなる方は7割以上とされています。ざっくり計算するだけで98万人……。こんなにも多くの方が家族との最後の時間を満足に過ごせなかった可能性があると考えると、とてもやりきれない思いです。

そこで今、終末期に自宅療養を選ぶご家族が増えているんだそうです。そうすれば最後の時間をたっぷりとれて、思う存分お別れができる、ということなんですね。そうすると、

①ご自宅で最期を迎える
②コロナでお葬式ができないので「火葬式」を選択
③お体を斎場にお運びする必要がないので、そのままご自宅にご安置
④火葬当日までご自宅でゆっくりお別れし、当日は直接火葬場へ

という選択をする方が増えていくことが予想されます。

実は最近「よりそうお葬式」の提携葬儀社さんに伺ったのですが、その際も《葬儀社間でも、ご自宅で亡くなり、そのままご自宅でご安置する「火葬式」が増加している感覚は共有している》と聞きました。
コロナによる環境変化でご家族のニーズも多様化していくなか、「よりそう火葬式」も多様なニーズによりそったサービスをご提供したい……そう考えて、今回リリースを書きました。

ご自宅でのお別れ、という選択肢

でも、そもそも「お通夜も告別式もしないで自宅でお別れ」ってどういうこと?とイメージがつかない方もいると思います。
私がお話を伺う限りでは、斎場で儀式は行わない代わりに故人さまにとにかくずっと声をかけ続けたり、ご自宅にお坊さんを呼んでお経を読んでもらったり、きちんとお別れの気持ちを表現するために棺にたくさんのお花を敷き詰めたりと様々です。

お葬式って本当に昔の人の知恵が詰まっていて、お通夜や告別式などを通じて故人さまが亡くなった現実を受け止められるようにできています。なので弊社としても私としてもぜひお式をあげていただきたい気持ちはあるのですが、withコロナのご時世に加えてご家族の絆のかたちが多様化する現在、お別れのかたちも今後さらに幅広くなっていくことでしょう。ちゃんとそこに対応するお葬式を提供することも、私たちの使命だと思っています。

そこで、お別れに本当に必要な物品やサービスを厳選した「火葬式 基本プラン」をベースに、ご自宅にお坊さんを呼びたい方向けに仏具をご用意する「火葬式 仏具セットプラン」、たくさんのお花でお別れしたい方向けにお別れ花をご用意する「火葬式 お花セットプラン」もご用意しました。お式をあげずとも満足のいくお別れをしたいご家族の方の声を受けて、必要なものを必要な人に届けるために、プランに切り分けています。

「価格を抑える」というよりそい方

また、今回は「火葬式 シンプルプラン」も同時にリリースしました。こちらは税込9.9万円からと業界最安水準です。

税込み約15万円からの「基本プラン」との大きな違いは二つです。ひとつはご自宅の安置ができないうえに安置施設でのご面会が難しいプランであること、もうひとつはお亡くなり場所→安置施設までの搬送距離が20kmまで(基本プランは50kmまで)ということです。

よりそうが業界最安水準にこだわるのは、「葬儀費用は無駄に高いのではないか」と考える方や「とても葬儀に多額の費用をかけられない」状況の方にもよりそいたいと考えるからです。
葬儀にかかる費用は、一説には121万円とも言われています。この金額が独り歩きし、時に「葬儀費用がなく、親しい方の遺体を放置してしまい逮捕」などの悲しいニュースが飛び込んできます。特に今、新型コロナで家計が安定しない方も増えている状況です。どんな状況であっても故人さまを後悔なく見送っていただきたいと考えて、今回も業界最安水準のプランをリリースしました。

もちろんこのプランが全面的によりそえているかと言われたらそうでもないと思っています。お亡くなりになったあと、最後に故人さまのお顔を見ることができるのは火葬場になってしまいますし、搬送距離が短いので利用できる方にそもそも限りがあります。
ただ、「この条件でも問題ないし、この費用が良い」という方にはぜひ使っていただきたい。価格を限りなく下げることでお葬式をあげてくださるご家族が一組でも多く増えるのならば、それが弊社にとって「ご家族によりそう」正解の一つになると思っています。

「よりそう」って、難しい

今回のプラン改定リリースに関わって思ったのは、「よりそうって、本当に難しい概念だな……」ということ。

この会社が永続的に社会によりそうために頭をひねってこのプランを生み出したメンバーや、サイト上でわかりやすく・見やすく表現するためにデザインを頑張るメンバー、そしてこのプランを知ってお電話をくださる方に内容をわかりやすく伝えるために腐心するメンバー、他にも数えきれない役割のメンバーたちがこの日のために自分の役割を全うしようと頑張っています。

しかし、お互いの成果物を見せ合ったときに、「この内容はよりそってると言えるのか?」「こういう伝え方をしたら、よりそえないのでは?」といった会話がどうしても発生してきます。メンバーそれぞれの「よりそうの定義」をぶつけ合いながらできたのが今回のプランでした。
社会にもお客さまにもよりそいながら、仲間も思いやって一つのサービスを作り上げるってとても大変です。しかも、サービスが実際によりそえているのかどうかは出してみないとわかりません。
それでも一つ答えを出してサービスを世に出した事実には変わりないので、私はいま、メンバー全員をとても誇らしく思っています。
あとはこのプランが一組でも多くのご家族に届いて「よりそうのおかげでいいお葬式ができた」と思ってもらえたら、それに越したことはありません。

「よりそう」メンバーみんなで出した「よりそう火葬式」が、多くの人に求められるものであったらいいなあ。そんなことを考えるタカダなのでした。

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