見出し画像

よりみち自由室は、せかいビバークの受け取りスポットです

よりみち自由室は、世界ビバーク「緊急お助けパック」の墨田区初の受け取りスポットです
2024年7月現在、墨田区にある受け取りスポットは、うちと電気湯の2つだけです

よりみち自由室は、昨年12月から受け取りスポットになり、この7カ月で3件の利用がありました
先週も1件問い合わせがあり待機していたのですが、その方は結局現れず、電話をかけても応答がありませんでした

気が変わって、他の受け取りスポットで受け取ったのかもしれませんが…
電話の声の感じから、若い女性かな…と推測していたので、それも含めて、ちょっと気になったことを

よりみち自由室の家主は、まこと(僕)ともりしーです
オジサンの家に行くのはちょっと不安…という方がいたら、もりしー(20代女性)に対応させますので、安心してご相談ください🤗

まあ、言いたいことは、それだけなんですけどね

そもそも、せかいビバークを知らない人には、まったく伝わらない話だと思うので、詳細をお伝えします


せかいビバークとは

今夜、泊る場所がない人が、一晩過ごせるだけの物資が入った「緊急お助けパック」を受け取り、翌日、支援につながろう…という取り組みです

受け取りスポットでパックを受け取って利用します
地域によっては、提携しているホテルのチケットなどが入っている事もあるようですが、うちの場合は数千円の現金が入っています
近隣ですぐに安く泊まれそうなのは、押上駅前のマンガ喫茶ぐらいなので、パックを渡した後は、そちらを案内するようにしています

数千円とはいえ、見ず知らずの人に現金を渡す(貸すわけではありません)なんて気前が良すぎる…と思いますよね?
でも、困窮者支援の現場では、家がないというのはもっともクリティカルなので、相談窓口でその人をしのげるをお金を貸したり上げたりというのは、よく行われているようです

そして「緊急お助けパック」は、どの受け取りスポットでも、一生に一度しか使えません
専用アプリで利用の管理を行っています

なんで、そんな取り組みがあるの?

家がなくなってからじゃ遅くない?
…と思う方も多いでしょうが、実際、本当に切羽詰まるまで動けない方はたくさんいます(僕も夏休みの宿題は最終日にやるタイプなので、よく分かります)

たった一晩過ごせても、焼け石に水でしょ?
…と思う方も多いと思いますが、この取り組みの目的は、支援につなげることです
パックの中には、支援が受けられる団体の連絡先が入っています
とにかく一晩、安心できる環境で休息を取り、スマホを充電したり、ネットカフェに行くなりして、翌日、支援先と連絡が取れる環境をつくってください…というのが「緊急お助けパック」なのです

実際の利用者は?

よりみち自由室での最初の利用者は、今年の1/2に電話をかけてきました
ほとんどの受取りスポットは営業しておらず、いくつか連絡した末、うちに辿り通いたようです

この最初の利用者は女性でしたが、数日前から家がなく、立って寝るような生活だったようです
この支援のお陰で久しぶりにシャワーを使い、ぐっすり眠れた…と大変感謝していました

その後の利用者は2名とも若い男性でした
なぜ、こんな若い人が…?と思いましたが、精神的な病気で非正規雇用の仕事を失ったり、翌日、住み込みの仕事の面接で違う県まで行くが、交通費ギリギリしかない…というような、様々な事情で、ほんの数千円の支援とつながれない人たちでした

よりみち自由室だったら…

いつでも、どなたにでも…というわけではないですが、よりみち自由室だったら、シャワーや食事の用意も可能ですし、場合によっては宿泊もできます
なので、せかいビバークを利用する前に、まずは気軽に遊びに来てもらえたらと思います

また、せかいビバークのWEBサイトでは
【受取時間】19時〜朝8時(月曜〜金曜)
と表記していますが、これは家主がいる可能性の高い時間であって、365日24時間いつでも電話してもらえば最速で対応しますので、せかいビバークの利用が頭に浮かんだら、まずは連絡してみてください

せかいビバークは、ある人にとっては、最後の命綱になる存在かと思います
そこに行く前に、まずは今つながれる支援とつながってみてください💗


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?