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鏑木ろこカバー「金星のダンス」が最高だったという感想


挨拶と前置き

こんにちは、四り道こと四廻 道流です。

僕の事を誰?と思う方がいるかもしれません。
とりあえず鏑木ろこのオタクと認識してもらえれば、少なくともこの記事内では充分でしょう。

ところで…

見ましたか?

『あの8人』による、ナユタン星人さん歌ってみた企画動画の1つ、

「金星のダンス」covered by 鏑木ろこ を。

もし見ていない人は、ぜひ一度見てからこの記事をお読み下さい。
え、そもそも鏑木ろこを知らない?問題ありません。
騙されたと思って一度見てみて下さい。
ん?もう既に聞いている?
流石です。あと5回は聞きましょうか。

今回の記事はこの動画の個人的感想について書きます。
というか、それしか書きません。
この動画のコメント欄にも少し感想を書いてあるのですが、それは溢れ出るクソデカ感情を無理矢理圧縮したものにすぎません。
ここではより細かくというか、感じたものを出来る限りそのまま言語化して書くつもりです。
とはいえ、まあ長すぎるのもアレなので、要点を絞ってはいますがね。

ここで、ちょっと注意をいくつか。

僕は「ナユタン星人」さん及び「ナユタン星人さんの楽曲」についてほとんど知りません。
どっかで聞いた事ある曲がいくつかあるけど、それをナユタン星人さんの曲として認識していたかは別、という感じです。
例に漏れず今回の「金色のダンス」についても、この動画発表前日に予習として初めて聞きました。ついでに既にカバーされている歌い手さんの歌みたもいくつか拝見しました。

なので、シンプルにこの楽曲自体の感想もいくらか書くと思います。ご了承下さい。

それともう一つ。

感想で「ここの歌い方が良かった」「ここの表現が好きだった」とか書くと思うのですが、僕自身は音楽に関して素人です。

なのでその道の人からしてみれば的外れな事を言っている可能性もあります。その場合は、
「オタクがなんか言うとるわ」
くらいに思って貰えると幸いです。 

それでは前置きはこのくらいにして、感想をまとめようと思います。

「金星のダンス」という曲の印象

まず元の楽曲そのものを初めて聞いた感想を書こうと思うのですが、
「早く鏑木が歌ったことについての感想を聞かせろよ」
という方は、ここは飛ばして貰った方が良いかもしれません。
(目次から飛べます)

ただ、ここで書くことに基づいて話す部分も後に出てくるかも。

いくつか感じたことはあるのですが、
まず「テンポの早い元気な音楽」であるということ。
これは分かりやすいですね。
使われてる楽器も、気分を盛り上げてくれるものが多いです。

次に、「曲調に反し、歌詞が意外とネガティブ」ということ。これも分かりやすいかも。
曲が進むにつれて良い展開になっている様ですが、「心は空洞」とか「スーサイド(自殺を表す)」、「かりそめの世界」など、寂しげな単語が散りばめられています。

最後に、「破裂音が特徴的な箇所と、そうでない箇所のメリハリがある」といことです。
破裂音とは、「p」「t」「k」「b」「d」「g」で発音する音ですね。

念のため破裂音の説明👇

破裂音の箇所で特に強く音を発していてインパクトを残しつつ、逆に破裂音がほとんど無くて滑らかに音楽が流れていく部分も挟まれているなあと感じました。

タイトルの「金星」も「ダンス」も破裂音で発音が始まっており、楽曲中に何度も登場するこれらの単語はかなり耳に残ります。

特に2番のAメロ。この部分に出てくる破裂音の連続がめっちゃ好き。
そもそものここのテンポも相まって、「キレ」がある感じがしました。

曲全体で見ると、このように「金星」「ダンス」「ぼく」を始めとした破裂音始動の単語が多い中、

見ようも見まねで踊るのさ あなたも綻びを見せてよ


おっおーおっおーおおー
おっおーおっおーおおー
見ようも見まねで踊るのさ
あなたも綻びを見せてよ
おっおーおっおーおおー
おっおーおっおーおおー
この曲が終われば 誰が誰(『が』は鼻濁音ぎみ)

といったように破裂音がほぼ出て来ず、出てきても弱めな箇所も入れられ、緩急がついていたりするなあということを思いました。

それもあってか、『金星のダンスを踊りたい』という、文章的にも発音的にも頭に残りやすいフレーズを派生させて何度も登場させるこの曲は、
「良い意味でリズムネタっぽさもある感じの曲だなあ」
という印象を僕に覚えさせました。
『金星のダンスを踊りたい』だけ繰り返して永遠に歌えそう、みたいな。

とりあえず、ここまでが楽曲そのものの印象です。

鏑木ろこカバー感想:歌唱編

歌唱全体の印象・感想

本題に入って行きましょうか。
まずは歌唱についての感想です。

第一印象は動画のコメント欄にも書いた通り、
『バンドのボーカルっぽさがある歌い方』
でした。

コメント欄を眺めていると、同じように『バンドボーカルっぽい』と書いてる人が何人かいました。良かった。

もうちょっと説明を加えると、
「『歌声』というより『話し声』寄りで、より素直に感情を乗せて歌ってる感じ」
でしょうか(これがバンドボーカルっぽい歌い方の説明になってるかは怪しい…)。

少なくとも『Connecting』のような、しっとりした感じとはまた違った歌い方でしたね。

まるで『歌』というより『言葉・メッセージ』を音楽に乗せて送られているかのような感覚。そんな中で現れる突然の裏声高音パートでしっかり歌ってくる所とか、不意打ちにも程がある。もっとやれ。

歌の中で出てくる声色にも種類がたくさんありましたね。

普段の雑談を聞いていても、テンションとか時間帯によって鏑木の声色は案外バラバラです。かなり極端に違ったりして、違和感を感じる時さえあります。

それらがこの曲の中ではフルに登場して、
「いや、ここのパート別人だろ。イケボすぎ」
みたいなとこもあったり。

  • 歌詞中の破裂音の有無

  • 歌い方の突然の変化

  • 複数人で歌っているかのような声色のバリエーション

これらによって、これでもかって位に緩急や盛り上がるポイントを付けられたこの歌は、バラエティ豊かでずっと楽しいものでした。
凄いわ、マジで。
だって動画自体はこんなに明るくてポップなのに、
目を瞑って聞くとバチバチのライブハウスなんだもん。
しかもどっちもしっくり来るという事実。なんで?


個人的ここ好きポイント

さすがに全パート語ると長くなりすぎるので、いくつかピックアップ。

まずはここ。

あーぼくはもう夢中さ なんて素晴らしい世界だ

突然ですが、僕は歌詞中に『世界』という単語が入っている曲が大体好きです。
なんというか、口語的な歌詞の中に突然パワーのある単語が紛れ込んでくると、アクセントになってガッと引き込まれる感じがするんですよね。
ここから「来るぞ!」という感じにさせられてしまいます。

こちらは例(Bメロ:ひとりぼっちで 迷いこんだ世界 見つけたよ 探してた 夢のひとかけら)👇

『世界』の後のフレーズで、勢いにバフがかかる感じがするんですよね。
そしてそのバフがかかるポイントで、どこまでグッとアクセルを踏むように歌えるか。

きっと今なら軽率に 恋すらはじまりそう

素晴らしい。
始まるわ、恋。

「はじまりそう」の後の「ジャン!ジャン!ジャン!」という激しい音楽に、
しっかりと繋がってます。
そしてこの勢いで迎える一番のサビは最高ですね。
サビの前に既に心掴まれてんだから、あとは一緒に盛り上がればOKってもんですよ。


次。

「見せてよ」

ここの「歌い方」というより「喋り方」が良かったな。
前述した通り、ここは破裂音が無い箇所であり滑らかに音楽が進んでいくのですが、そこで唐突に現れる
「見せ『て』よ」の『て』の感情のこもり方がかなり好きでした。
『て』が破裂音であるということもあり、強烈に耳に残りました。

次。

金星のダンスを踊れたらさ

ここ。
ここ、マジで1番好きです。

まず、シンプルに裏声が綺麗。

そして、歌詞が
「踊れたら『さ』」
なのが良いんです。

まず文章単体で考えた時に、ここの歌詞って同じ「a→a」の母音でも
「踊れたらな」
とか
「踊れたなら」
でも成立すると思います。
(曲中の人物の話し方の統一感に適しているかは置いといて)

でもそれらよりも、「踊れたらさ」の方が、話し相手=歌の聞き手に問いかけている印象が強い気がするんですよね。上2つの例だと、自分1人の中で感情を膨らませてしまっているというか。相手が必要ない、1人で呟いているかのような。

この『問いかけている』感じが、「歌唱全体の印象・感想」でも述べた通り、
感情を乗せて相手に話しているような鏑木の歌い方にすごく合っているような気がしたんです。

それともう一つ。

僕は鏑木の普段の話し方の
「~でさ」
とか
「あれさ~」
「鏑木さ~」
みたいな「さ」で終わる話し方がなんとなく好きです。
そして、結構印象的。そこまで頻繁に使っている訳ではない気もしますが、なぜなんだろう…

だからこそ、ここの歌詞が鏑木のキャラクター性とマッチしていて
「めっちゃ良いな~!」
ってなったんですよね。
曲中にはこの部分以外にも「~さ」という部分は多々ありますが、何よりラスサビのクライマックスのところで綺麗な高音で歌われたら、もうどうしようも無いですよ。

他にも語りたい場所はいくつもありますが、代表的なポイントを紹介しました。

鏑木ろこカバー感想:イラスト・動画編

歌ってみた『動画』なんだから、動画にも触れておきましょう。
まず、サムネ段階で思ったこと。

衣装がめっちゃ良いって話

この衣装が歌みたオリジナルだというのは他にも触れている人が何人もいらっしゃったので、ここでは一旦省略します。

僕が注目したのは、衣装の色と肌の色です。

この色を何色と呼べばいいのかは分かりませんが、とにかくほぼ同じ色になってます。

つまり、衣装と肌の境目が曖昧になっているのです。
これにより、遠目からみると半袖が一瞬無くなったように見える時があるんですよ。(僕だけかもしれませんが…)
サムネだと分かりにくいかもしれないので、こちらではどうでしょう。👇

「VOCAL:鏑木ろこ」の文字で、胴体に色が付いたように見える

緑色の文字によって胴体部分に色が付いている印象が強くなり、それに伴って袖に色が付いていない=袖が無いような印象も強くなります。そもそも肩が出ていますしね。
よって、なんとなくノースリーブの衣装であるかのような錯覚を覚えます。
ノースリーブといえば、鏑木の初期衣装(上着を羽織っていない時)。
そういう感じで初期衣装のオマージュ要素もあったりするのかなあと思いました(これに関しては考えすぎかも)。

次に、腰部分に注目。

見覚えが…?


似てません?(画像はにじさんじオフィシャルストアから引用)

考えすぎ…か。さすがに。
ちなみに僕は金銭的な事情で買えなかったのですが、もう在庫切れっぽいですね。


次、歌詞表示の色について。

緑に白の縁取り、良い

この緑色の名前が分からないのですが、そこはすみませんという感じで…

原曲とか他のカバーだと黒の文字ですが、この動画は違いますね。
黒色だと文字のインパクトがめっちゃ強くなる気がする。
でも、この配色になっていることで真ん中の鏑木の印象を殺していない感じがします。
せっかくのオリジナル衣装のイメージが薄くなってしまうのは寂しいですからね。
画面的にも統一感があってすごく好きでした。

次に、曲中で気になったところ。

アンタがさぁ!

こことか

えっ?

こことか。
他にも何か所かあるかもしれませんが、この部分、原曲では文字が人物よりも前面に来てるんですよね。
それが今回は文字が奥、鏑木が手前の配置。
『鏑木が主役』という感じが強く伝わってきました。
一方で「\Foo!/」の部分が文字が手前だったりして、その辺の使い分けが面白かったです。

終わりに

ということで、僕が曲を聞いての主な感想を書かせて頂きました。
他に感じたこともありますが、その辺りは他の方が詳しく説明してらっしゃったりするので、Xのポストや動画のコメント欄を見るのもとても面白いです。僕が気付かなかったことも言ってくれてたりしますしね。(皆すごい)

この動画は「#あの8人でナユタンメドレー」という企画の中の一曲なので、他の歌ってみた動画もぜひ聞いてみて下さい。それぞれの良さ、あるから。

長くなってしまいましたが失礼します。
それでは!

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