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ミカエルの光~COLOR MEDITATION SCHOOLまでの道程

mimです。9月も終わりに近づき、
ようやく秋が訪れてきたのを感じます。

このミカエルの季節になると、
いつも思い出すことがあります。
それは、私が
COLOR MEDITATION SCHOOL
始めるにいたった大きなきっかけとなる出来事でした。

プライベートな内容ではありますが、
私のこれまでの歩みについてお話ししたいと思います。

***

私にはいくつかの大きな転機があります。
そのひとつは、28才の時です。

1995年、私は勤めていた幼稚園を辞めました。
本来の夢であった絵本作家になろうと、
イラストレーターとして活動を始めました。
と、同時に、
立ち上がったばかりの新しい小さな学校
(自主学校遊)で”水彩”の教師になり、
シュタイナー教育の絵画を、師匠のもとで
学び始めました。
私の中では、絵本やイラストへの情熱と、
水で描く強烈な色彩の体験とが混沌としていました。
もみくちゃになりながら必死で走っているような日々でしたが、今思えば、恋愛でも悩み、あらゆることにもがいておりました。

***

そして、その出来事があったのは、
たしか2000年の春だったと思います。

私はシュタイナーの
『自由の哲学』に手を伸ばしました。なぜか「今が読む時だ」と思ったのです。

『自由の哲学』は、たやすく読めるような本ではありません。かみしめながら、まるでロッククライミングをしているような気分で、ようやく最後のページにたどつきました。

そして、最後まで読み切ったとき、
ほっと脱力した瞬間でしょうか。
何かが起こりました(!)

私の頭の中で、稲妻のような電流が走ったのです。

それは、ギ ザ ギ ザ の光のようでした。

それが何なのかわかず、しばらく呆然としていました。

ふっと我にかえると、
その稲妻の中には、何か情報がつまっている気がしました。

そして、ふいに「自分で出版社をつくればよいのだ」と、閃めいたのです。

「いきた色彩体験ができるような、輪郭線でくくられていない、子どもの本当のファンタジーを育むような絵本をつくりたい。そのためには、自分で出版社も作ってしまえばいいんだ!」という思いが、
私の中で点火(発火?)したのです。

その ギ ザ ギ ザ の光は、「自由の哲学」からやってきました。
それは、私にとっては、ミカエルの 衝動 を伴うものでした。

その後、その光のイメージと似たものを感じる絵とであいました。その頃ドイツから輸入されるカレンダーが二種類ほどあり、そのひとつのカレンダーの中にあった絵です。

                 Michael   ©D.Moreau                            

さて、勢いづいた私は、初めて海外に学びにいこうと決意しました。
ちょうど知り合いの方から、イギリスの 
TOBIAS Art&Therapyの夏期講習のチラシをいただき、行ってみることにしたのです。

その夏期講座のいくつかあるコースの中で、
たまたま選んだのが、Daniel Moreau氏の Elements という講座でした。

その夏、イギリスへ飛びました。
英語がうまく話せず、私はロンドンの地下鉄乗り場で、どうしてよいのかわからないまま、1時間ほど立ち尽くしました。どうにか身振り手振りで行き交う人にたずね、ようやくTOBIASの校舎にたどり着きました。


そこでD・Moreau氏と初めて会った訳ですが、
つたない英語でわかってきたことは、

勤めてていた幼稚園の玄関にかかっていた絵の作者だったこと
80年代に来日した際に、幼稚園の園長が絵を購入していたということ
自分で絵本やカレンダーの出版を行っていた人物であること

なにより、あのミカエルの絵を描いた人だった…. 

ということでした!

* * *

さて、そこからあまりにも、いろいろなことが展開しました。詳しく語ると長いながいストーリーになってしまいますが、
つまりそれが、あの ギ ザ ギ ザ の光の中に含まれていたことだったのかもしれません…

早回しでかいつまんで書きますと、
2001~2004年
日本にモロー氏を招聘し、秋の講座ツアーを年ごと行う。
「光が形態を創造する」の翻訳、出版に関わることになる。
2005年 モロー氏と結構
出版社 
青い林檎社を立ち上げる
「光が形態を創造する」出版
カラーストーリーシリーズ1「ひかりの木」出版   
ゲーテの色彩論講座全10回シリーズ開催
カラーストーリーシリーズ2「みどりのダンス」出版
シュタイナー色彩論講座全10回シリーズ開催
2007年 こどものアトリエMIMOを務めていた幼稚園で主催
2008年 長女出産
色のえほんシリーズ1「りんりんりんご」出版
2011年 
COLOR MEDITATION SCHOOL開始
色のえほんシリーズ2「たんぽぽぽん」出版
2012年 次女出産
2015年 離婚 モロー氏ドイツへ帰国

この間、あの3.11もありました。
本当に、怒涛のような日々でした。

* * *

2015年に、私を支えてくれていた母が、胃ガンで亡くなりました。
離婚後、私はふたりの娘と一緒に、もう一度自分自身を立て直しつつ、走ってきました。

結婚生活は、たくさんのチャレンジと豊かな経験を与えてくれましたが、
私は疲弊し、自分を失いそうになってしまったのです。

それから、8年が経とうとしています。
ようやく私の中が満ちてきたように感じています。

こうして今までのことを振り返ってみると、
バラバラだったひとつひとつの断片が、一筋につながっていたのだと、気づきました…

あの ギ ザ ギ ザ の 光 のストーリーには、
まだまだ続きがあるようです。
(mim)









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