三つの色相環～魂の方位磁石
いよいよ大人のメルヘン/色彩瞑想サークルが始まりました！
このサークルでは、
『大人のための心理童話』を参考テキストとし、
COLOR MEDITATION SCHOOLの『色の結び色環』
をめぐる色彩の体験をしていきます。
この思いがけないコラボレーションから、
おもしろい気づきが生まれてました（！）
このテキストでは、大人のメルヘンを、中年童話と呼んでいます。
思春期と思秋期という言葉も紹介されています。
（思秋期というのは、河合隼雄さんの造語だそうです。）
春夏秋冬、自然界すべてにはサイクルがあります。
生まれ、成長し、衰え、死んでいく…
その中で人はどのような変容、成長を遂げていくのでしょうか。
画房寺子屋の主催者である原さんは、人智学のバイオグラフィーワーカー
でもあり、バイオグラフィーワークでのこの図を教えて下さいました。
青のＵ字線は肉体を 黄の方は、魂や精神を表しています。
Ｒ．シュタイナーは、人間は７年ごとに成長していくと述べています。
２１才から42才に、もっとも精神が肉体に受肉しているのが、
見て取れますね。
原さんによると、１４歳～２１才を思春期というなら、
それに対応した４２～４９才が思秋期といえるのではないか
とのこと。
そして、中年 である３５歳以降も、それぞれの７年期ごとに
テーマがあるそうです。
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私はここで、あることを閃きました（！）
３つの色相環と、人の年代とが、対応しているのではないか
というアイデアです。
これは、あくまでも私の仮説ですが、
以下、そのことをご紹介したいと思います。
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これは、ゲーテの色相環です。
色はぐるりと輪になってつながり、
中心の白に対して、どの色も輝いています。
色の淵に細く黒がありますが、その黒の存在はほとんど意識されません。
ゲーテは、色彩は光の受苦であると述べています。
次に、シュタイナーの色相環です。
この図には、黒から白にいたる縦の軸があります。
黒、桃色、緑、白 という”像の色”です。
両側には、赤から黄、青から紫 の”輝きの色”があります。
そして、これはDモローによる『色の結び』色相環です。
中央に桃色と緑があり、
白と黒、赤と青とが下の中心部の一点で出合っています。
黄色から赤 青から紫のふたつの流れが向き合い、
黄色と紫がぶつかりあっています。
ここで生まれる黄金色、桃色、緑 の像の色が縦軸にあります。
さて、これらの色相環とひとの年代との対応を見てみましょう。
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◆０～21才
【ゲーテ色相環】
幼年から２１才に自我が生じるまでの時期
”人間になりつつある 時代”
＜若年のメルヘン＞
主人公達は、理想のために戦い、姫と王子はめでたく結婚します。
色彩は、みな光から誕生し、輝き、高まり合いながら、
つまがり、変容していきます。
◆21才～42才
【シュタイナー色相環】
人は、成人し、独立し、結婚し家庭を持ち、子育てや仕事に
追われる時期。
”人間である 時代”
シュタイナーの色相環では、像の色～植物の緑と、人の肌である桃色
つまり受肉の色が、その時期に対応しているのではないか。
＜青年メルヘン＞
王子と姫が結婚してからのストーリーが加わり、
物語はさらに展開し、最後は理想が成就します。
◆４２才～６３才
【色の結び色環】
子育てが終わり、第二の人生を考える頃
肉体は衰え行きますが、
変わりに精神性が目覚めていきます。
”精神性の成長 の時代”
中年メルヘン～
死、逆転、再生、実際的な知恵、癒し など、
この色の結び では、青と紫のすぐ横に
黒が横たわっています。
それは、死というものが視野に入ってくる
中年以降の心のありように似ているのかもしれません。
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色相環は、色彩の宇宙を案内する地図や
方位磁石のようです。
色彩は感情と深いかかわりがあります。感情の姿、それは魂の在り様ともいえます。ということは、色彩宇宙は、魂の世界でもあるといえるでしょう。つまり、色相環は、魂の地図や磁石でもあるのです。
旅をするとき、地図や磁石が必要です。
けれど、中年になると、人は若い頃の磁石だけでは、
いつしか壁に突き合ってしまいます。
思いもしなかった景色に遭遇し、足がすくんでしまうかもしれません。
その時に、像の色という奥行のある色相環の磁石や、
さらに、メビウスの輪のようななじれを持った色の結びの磁石が、
迷路に陥った私たちに、新たな道を指し示してくれるでしょう。
メルヘンは運命の旅路の物語でもあります。
方位磁石を手に、大人のメルヘンと色に導かれる魂の探検が始まりました。
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