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本の感想「ペスト」

「ペスト」
ダニエル•デフォー
平井正穂
中公文庫
1973年12月 初版発行
2009年7月 改版発行
2020年5月 改版6刷発行

コロナが流行った時に6刷が発行された。

デフォーは1720年にマルセイユでペストが流行したというニュースを耳にし、その対策として、1665年ロンドンを襲ったペストを綿密に取材し、1722年に「魂と肉体を保つためのペスト対策論」のパンフレットを続いて「ペスト」正確には「ペスト年代記」を出版する。(平井正穂先生の解説より)

フィクションだが、死者の数字を羅列し説得性を持っていた。ノンフィクションだと思われていたようだ。
「ペスト」は匿名で出版され、馬具商のH.F.なる人物が書いたことになっている。

デマや恐怖やパニックと悲惨な状態だったが、最後に悪疫が治まったのは神のおかげだと。

疫病は繰り返される。神は人間を怒っているのか?

信仰が深く関わっているらしいが、説教臭くはない。ドキュメンタリーみたい。






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