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僕がその哲学を歌にする

朝4時、起床。
洗濯物を干しているおかげで部屋の湿度が保たれている。良い朝だ。
昨夜はいつの間にか寝てしまったため床で目が覚めた。
軽く掃除をして、シャワーを浴びる。
夕食のごはんの量が多かったかなと心配していたけれど、体重計にのったら以前計った時よりも4kg減っていた。

朝ごはんはパンがいいなと思い、買いに出かける。
土曜日だからか街の風景がのんびりしているように見える。
会社や学校に向かう人がほとんどいないような、静かな朝。

昨日家に帰るまでの道のりを思い出す。
隣駅からの、一駅分の距離。
梅が咲いていて、通りすがりに香る花の香り。
黒猫が前を横切っていく。
仕事関係の人から聞いた「スコヴィル値」の話。
そういえば辛さを表す単位って日本語にないよなぁ…と気づかされる。

毎日違う道を通って家に帰りたいな。
この瞬間が、誰かにとってありふれた日常の風景の中を歩いている時間が、
たまらなくしあわせだ。
足を早めてもいい。ゆっくり踏みしめてもいい。立ち止まっても。
歩いて行ける限り、自由に街と街とを行き来することができるのだ。

帰ってから、衣類を抱えてコインランドリーに向かった。
洗濯が終わるまでの時間が意外に短いので、その場で待つことにする。
ごうんごうん音を鳴らしながら回転するドラム。
少しの物音も、反響して室内に広がる。
誰もいない真夜中のコインランドリーはとても落ち着く。
練習しなきゃいけない曲を口ずさむ。
その響きは少しだけ湿っていた。

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