脳内には男の子が住んでいる

5時半ごろ、アラームより1時間半早く目が覚める。
天気予報を見ていたら今日の最高気温が26度と出ている。26度…3月なのに…？
ついこの前まで分厚いコートを羽織っていたから、着るものがなくてやや困る。

昨日は夜遅くまで確定申告の作業でせわしなかった。
それでいて気を紛らさせるためにライブ映像を流してBGMにしながらやっていたら気持ちが昂ってしまい、ピアノが弾きたくて仕方なくなってしまう。
とりあえず2曲弾いたところで気持ちが落ち着いてきたので、作業に戻った。
ところが、おかしいな、e-taxのパスワードが違うみたいだ…と、ネット申告を諦めざるを得ない事態に。
税務署は時間外でも出せるみたいだから、翌日直接申告しに行くことにする。

昼頃、海鮮丼を買って公園で食べていた。
天気も良く日曜日だからか人が多い。
ベンチはほぼ満席状態だ。
そこに一人の年配の女性が近づいてきて、私も隣で食べていいですか、と聞いてきた。
はい、まぁ…と言いながら、広げてしまっていた荷物を急いで片付ける。
2人がけのベンチで隣に座ってきたので、そっぽを向いて足を広げてご飯を食べる。
街中で女性に声をかけられると、つい警戒してしまうので、だいぶ失礼な態度をとってしまった…
(女性ひとりに声をかけられた時、大半が勧誘であったのだ…)

なんだか舐められないように自分を大きく見せている動物のようだ。
よくぶっきらぼうな態度の人がいるのも、舐められたくないからなのかな、とか考える。
女性はわりとすぐに食べ終わったようで先に立ち上がり、ありがとうね、と言って去っていった。
目の前に集まる鳩を眺める。
自転車にのった小さな女の子が公園の真ん中で転ぶ。
だいじょーぶー？、と母の声。
このざわめきも、今は心地よい。
背伸びをして私も公園を後にする。