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望むなら、なりたい自分になれるから

今朝は5時頃に目が覚めた。
明け方近くはまだ少し肌寒い。
毛布を被ってじっとする。
ぼうっとしていたら6時のアラームが鳴った。
そろそろ動き出さなくては。
シャワーを浴びるためにお風呂場に向かった。

昨日は一日中作業をしながら考えごとをしていた。
父親が再入院することになったらしい。
朝から連絡があり、そんなに遠くない先のことについて考えた。

私は生まれは母の故郷である新潟で、すぐ父の職場がある茨城に住んでそれからずっとそこで育ってきた。
県庁所在地である水戸に住んでいたのは大体15年くらいだ。
高校の頃は毎朝水戸駅の中を通り、水郡線の線路の上を越えて学校まで行く毎日だった。
水戸という街は歴史的で、文化的だ。
それに住みやすいから多くの人が集まってくる。
ちょうど今ごろは偕楽園の梅も綺麗だろう。

それなのに、なんでだろう。
私はいつも、南の方角を向いていた。
この先に待つ日常は、ここに居たままでは迎えることは出来ないと思っていた。
実家のベランダでよく、物思いに耽っていた。
南の空を眺めながら。

壊したくはない。
嫌いになったわけでもない。
ただ、私はこの巣を飛び立った渡り鳥なのだ。
きっと愛しさを胸に抱いて戻ってくることもあるだろう。
その時はその時だ。
今より少しだけ愛せることを私は望む。

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