駆け出しアイドルRPGビギニングアイドル/秋葉原の空に笑え/遥さんチーム(3)
駆け出しアイドルRPG #ビギニングアイドル 「秋葉原の空に笑え」、遥唯祈さん、ありろさん、やっきぃさんに遊んでいただきました。全3回の最終回です。
ついに始まった決勝大会。
「アイドルやろうぜ!」言い出しっぺの海翔(遥唯祈さん)が珍しく緊張しています。舞台袖でぷるぷる震える手を差し出すと、応じた希望(やっきぃさん)の手は冷え切って、こちらも緊張を隠せません。有度(ありろさん)はというと、いつもの穏やかな口調ながらやはり緊張している様子です。
「どうしよう、あたしまで緊張してきちゃったよ」
マネージャーのさんごを加えて4人で円陣を組んだハルカゼは憧れのステージに向かいます。
オリジナル曲「レッツビギン!」はアレンジを少し変えました。照明の落ちたステージ、サビのフレーズをアカペラで始めて、イントロが流れると同時に明転する演出。これで直前のTwinkle☆4のステージの余韻を消し去り、観客を惹きつけることに成功しました。
続いてリーダーの海翔によるメンバー紹介。リーダーと部長(有度)とセンター(希望)。誰かひとりが一番ではなく、3人でハルカゼ。みんなは誰を推す?
以降、ライブはカバー曲を中心に進みます。
「もてたい。みんなにちやほやされたい」細やかな目線の送り方やポーズの決め具合で観客を惹きつけてきた希望が、なんと歌で勝負に出ます。海翔と有度のとっさの機転で落ちサビが希望のソロパートになり、力強い歌声で会場を魅了します。
「マネージャーになって二人を支えたい」有度は最初そう思っていました。それが次第に
「このままでは二人についていけない。もっと頑張らないと一緒にいられない」そう考えるようになりました。
二人の後ろで、二人を引き立てるようなパフォーマンスに徹していた有度が、前に出ます。大きな体躯を活かしたダイナミックな演出。
「楽しい」二人を振り返り満面の笑みを送る有度でした。
やがてライブはバラードで幕を閉じます。
これまでの、叫ぶような歌い方から一転して、優しく柔らかく、語りかけるように歌う海翔。自分たちを見てくれるお客さんにありがとうの気持ち。3人で順番に、歌詞に想いを乗せて送り出します。
そして。大会史上初のアンコール。
会場中を巻き込んだ大合唱の中、ハルカゼのステージは幕を閉じたのです。
絶対に勝てないはずの勝負でした。たった1点差の奇蹟の大勝利。
学校に帰った3人を、生徒たちは、商店街のみんなは、生徒会は、どのように迎えるのでしょうね。ハルカゼの次のステージ、楽しみです。
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