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デッドラインヒーローズ/ライア

「あの。シャイニング666さん……」
「助けてほしい人がいるんです」
「わたしたちのこと、はげましてくれたヒーローなんです」
「名前はライア」
「おねがいします。これ、ほうしゅうです」

2週間前から続く連続児童行方不明事件。G6本部の捜索は膠着状態に陥っていた。被害者の救出と犯人逮捕の任を受けた妖精王アンドヴァリは、事件の解決のために捜査に乗り出す。

2週間前。ザ・カーニバルのヴィラネス「ザ・ウィーバー」が作り出したクリーチャーとの戦いに辛勝したアスドッグは、戦いで負った深手を癒やすため、G6系列の病院に入院していた。
「今度こそやつの息の根を止める」そう誓う彼の下に、一通の手紙が届く。

ザ・ウィーバーの目的は。児童誘拐事件の真相は。そしてG6にも登録がない謎のヒーロー「ライア」の正体は。

遥唯祈さん作、デッドラインヒーローズ「ライア」を遊んでもらってきました。

シャイニング666(サイオン、HORYIさん)
「東の高校生ヒーロー」
4年前、一人のハービンジャー型ヴィランが西新宿を蹂躙した大事件、「メビウス事件」で命を落とし、サイオンとして覚醒したヒーローです。
荒っぽい言葉遣いと独特の風貌で、不良、チンピラ、と思われがちな彼ですが、その心根は優しいヒーローです。彼を頼って、巾着いっぱいの宝物を報酬に、ライアの救出を依頼した少女の願いを叶えるために奔走します。
メビウス事件で命を落とした従兄弟、拓也への引け目は拭い去れません。
「どうして生き残ったのが自分だったのか」
「覚醒に相応しいのは拓也ではなかったのか」
そこには意味も理由もなく、覚醒したヒーローは、己の人生を生きるしかないのでした。そしてそれは、「ライア」にとっても同じことで。

妖精王アンドヴァリ(ミスティック、青山采人さん)
「吾輩に任せたまえ」
メビウス事件解決の立役者にしてセカンドカラミティの生き残り。今や超有名になった一等星です。他のヒーローからの信望も篤く、新人ヒーローの育成にも携わる立場。前線でバリバリ活躍するというよりは、指揮官タイプのヒーローです。
此度の連続児童行方不明事件に対しては、再発防止のためのパトロール活動に携わっていましたが、事態は膠着。業を煮やしたG6本部は、妖精王アンドヴァリに「子供たちの救出と犯人の捕縛」を依頼するのでした。
チームの要として捜査を牽引する立場となった妖精王ですが、彼もまたある重大な秘密を抱えています。それは「ライア」にとっても重要な意味を持つ秘密で。

アスドッグ(テクノマンサー、らきさん)
「酒だ。酒が足りねえ」
メビウス事件でひとり息子の拓也を目の前で失った彼は、同時に失った四肢を補うためにテクノマンサーとして蘇ります。子供が大好き、というか、子供が不幸な目に遭うのを看過できないアスドッグは、その恐ろしげな容姿を(他人からも己からも)隠すため、普段は着ぐるみで暮らしています。
拓也を失った痛みが癒えることはなく、鎮痛の術はアルコールのみ。常に大五郎のガロン瓶をその手に携え、ザ・ウィーバーが操るクリーチャーとの死闘で受けた傷を癒やすための入院中も手放すことができません。
クリーチャーを「修繕」したウィーバーの挑発を受け自主退院した彼は、G6本部に向かい、妖精王に協力します。
そこには、かつて同じ事件に巻き込まれサイオンとして覚醒した甥、シャイニング666の姿がありました。
失った息子。その息子と同じ事件に巻き込まれ、ヒーローとして生還した、同じ年の甥。彼に対峙するアスドッグの葛藤がいかばかりであったのか。その体験を経て、アスドッグの目には「ライア」がどう映ったのか。

今回のセッション、オフライン開催で集合後に当日キャラ作だったんですが、その最中に「4年前のメビウス事件」のディティールがもりもりできあがりまして。急遽、オープニング(前日譚)を立ち上げるはこびとなりました。
いやー、楽しいですねえ。充実したセッションでした。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

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