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スチームパンカーズ/Progetto Arca

蒸気怪傑RPGスチームパンカーズの拙作「Progetto Arca」を遊んでもらいました。
1933年ロンドン。王立蒸気技術研究所で新型クロックエンジン「トリスタン」の開発を主導するジェフリー・テイラー博士。大英帝国の機密に通じた博士がある日突然消息を絶った。一人娘のマーガレットとともに。
博士の行く先は?なぜ消息を絶ったのか?事件の謎を追い、パンカーズは一路イタリアに向かう。
そこで待つ、ヨーロッパを揺るがす大陰謀とは!
みたいな感じで今日もトンチキ兵器やレトロフューチャーなギミックてんこ盛りな世界におつきあいいただきました。
PC1、ルイス・ウィンルソン(17才、シノノメさん)
生粋のロンドンっ子。同じくスチームパンカーズだった父はある事件を解決する過程でこの世を去ります。事件の裏で糸を引く悪徳政治家の陰謀で反逆者の汚名を着せられたルイスはジンクの身分に身をやつし、労働者として糊口をしのぐ毎日です。
そんな彼に庭の片付けや家の補修を依頼するテイラー博士。いつしかルイスは、その家の一人娘マーガレットと親しくなっていきます。身分違いの淡い恋心、突如消息を絶ったマーガレット。
「きみが困っているなら、ぼくはどこまでだって駆けつけるよ」
父の形見のスチームナイフを手に、八面六臂の大活躍を見せてくれました。
エンディングでは、カイの計らいもあり、ハッピーエンドを迎えることができました。
PC2、セオ・アダム(28才、蒼音さん)
テイラー博士の同僚の蒸気技師です。技術者としてクロックエンジンを完成させるためにはテイラーの仕様書が必要です。なのに彼の書く仕様書は、あっちに抜けがありこっちに漏れがあり。逐一本人に確認しながら進めないともの造りが進みません。それなのに、テイラーが行方不明?
この設計のレビューができないと納期に間に合わないんだよ!早く連れ戻して仕事に復帰してもらわないとぼくが困るんだよ!
大戦で失った右腕をスチームウェアに換装し蒸気手袋でカモフラージュする、クールなエンジニアながら、スチームギアの悪用は許さない美意識の持ち主でした。
PC3、ソフィー・ザ・パンジャンドラム(22才、浅村さん)
エディンバラの北を治めるPの眷属。ロンドンで暮らす彼女は、その身分をの保証と引き換えにMI5のお仕事の手伝いを強要されています。それもこれもすべてはあの研究のため。そう、円環の理、万物は円に始まり円に終わる。その研究成果を北の地の叔父様に届けるためならソフィーはなにを犠牲にしてもいいのです。そんな感じですかねー。
マッドサイエンティスト、それこそが彼女に用意された、彼女のための称号。
Pの研究のためにあらゆる知識を追い求めるソフィーですが、悪漢の誘惑になびくことはありません。大陸の覇権?世界の半分?そんな物を欲してはいないのです。ソフィーの本質は混沌にして善。査読のある論文を早く著して上層階へのセキュリティカードを手に入れてくださいね。
PC4、カイ・ホマレ(17才、しろけもさん)
ルイスの友人にしてデイリーピース社の外部ライター。
なんか暑苦しくて、ロンドン随一の益荒男で、とにかく熱くてお金大好きな嵐を呼ぶ男。他になんかあったっけ?
デイリーピース社に出入りのフリーのライターだけどその記事は鳴かず飛ばず。今回の事件で事件の真相を暴いて、ババーンと記事が売れたら一攫千金、その金で…なにをする?
終始、熱くかっこいい妄言をベロベロとはきながら、ルイスの背中を押し、ときに背中を押し、または背中を押していました。
事件の顛末を記した記事の稿料をまさかあんなことに使おうとするなんて。GMは嬉しかったですよ。

今回のシナリオ、冗長なところがあり、また、GMのタイムコントロールの未熟もあり、エンディングが駆け足になってしまいました。PL陣がいろいろとNPCとの関わりを考えてくれたのに、回収しきれなかったところが多く、反省点が多いです。
ですが、みなさんのお力で、とってもかわいいマーガレットと、すっとぼけた天才数学者を披露できて、ふたりとも、明るい未来を演出できて、とても嬉しかったです。

みなさん、また遊んでくださいね。ありがとうございました。

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