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君が明日、この世界から消える前に

挨拶

おはようございます。吉岡悠人です。

私は現在、支援学校で働かせていただいています。

そこで、凄く心が苦しくなった事を
話させてください。

共通の趣味


3年生の女の子の話です。

私がその子のクラスを担当する事になった4月から
よく話しかけてくれていた子なんですけど
周りがよく見えて気も使えるし頭も良い子です。

いつも明るいし、毎日笑顔で私に話しかけてくれて
心の綺麗な子だなと思っていたんです。

11月頃からは、これまで以上に
よく話しかけてくれて趣味の話をしていました。

そしたら、お互いに読書が趣味で
おすすめの本を私に貸してくれたんです。

その本は此見えこ(コノミエコ)さんが書かれている
「君が明日、この世界から消える前に」
という小説です。

あらすじ

この本は

体が弱くて体育の授業に参加出来なかったり
校外学習にも参加出来ない女の子と
頭が良くてその女の子を毎回助けてくれる
幼馴染の男の子が主となるお話です。

高校生になると、女の子も徐々に体が強くなって
体育に参加出来るようになり
少しずつ自分に自信がつき始めます。

でも男の子は
自信がつき始めてる事が凄く嫌で

「成長とか自立なんかしなくて良い」

「ずっと俺を頼ってほしい」

って思ってるんです。

そういう気持ちが凄く強いがために、

女の子が自立しちゃうと男の子に頼る事が
減ってしまうから、女の子の成長を止めるんです。

心に突き刺さる台詞

そしたらある日
2人が喧嘩して女の子が男の子にこう言うんです。

「私のことを見下してる」

「私が皆と違って不良品だって
いつも突きつけてくる」

「私に変わってほしくないのは
見下して優越感に浸れるような
いつまでもそんな存在でいて欲しいからだ」

って。


これ凄い心に来ますよね。

これ読んだとき、凄く心が苦しくなりました。

男の子の気持ちも分かるんですよ。

やっぱり男の子は頼られたい気持ちが強いです。

さすがに今は同じ事しないけど
昔だったら私も同じ事をしていたのかなと思います。

好きな子ならなおさら。

なぜこの本を私に?

この本を読んで、色々な事を考えさせられました。

私に本を貸してくれた子は、
沢山ある本の中でなぜこの本を選んだのでしょうか。

思春期の子に読んでほしいなと思う1冊でした。

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