余命宣告1年

画像解析のドクターから、すい臓癌でしょう。
放置しておくと余命一年も厳しいでしょう。
と言われた。

はあっ?!

この記事、そもそもガン罹患の記事を書くべきか、否か、少し考えました。

黙って、普段通りの活動を続け、ある日消える。
それが一番渋い感じだが、この期におよんで渋いも甘いもあるまい。

人がいずれ迎える(そうでない人もいるかもしれない)死というポイント、それが一年という短期設定で迫ってきた時、何を想い何を感じ、そして何をするか、これは記録に残しておく価値があるやもしれん、たとえ1個人の記録であっても。

なんて、思ったのです。

もう少し、落ち着いてから、整理して書こうかとも思いました。しかし、それでは、「今この瞬間」から、何かが抜け落ちてしまうように感じる。

それに、衝撃が強いせいか、書き留めておかないと、時間の経過によって心情なんか実感として覚えていない。


ということで、今日から書き始めてみることにします。



昨年12月29日の早朝3時頃、どうも背中、腰の部分が痛く眠れなくなった。そこで、救急車を呼んだが、自分で歩いて救急車まで行くと、隊員の方が驚かれた。

聞くと救急車というのは、心肺停止とか自分で動けなくなった人が呼ぶもので、自分で動けたり歩けたりする人は、呼ぶようなものではないとのこと。

とにかく、救急車なんて初めての経験だったので、夜中、体が苦しい時は、救急車でいいのかと思ったのだ。

それと、救急車で運ばれるときは、搬送先病院を選べないということだったので、救急隊員に謝って、帰省していた息子に病院に連れて行ってもらった。

夜間急患に対応してくれた、ドクターは若い人だったけど、こちらの質問にも丁寧に答えてくれて、印象が良かった。

症状痛みの箇所等の説明を聞いて、腹部エコー、CT等を撮って調べてくれた。所見は、何も異常が見つからない。
ただし、自分は画像解析は専門ではないので、明日専門のドクターに診てもらって、何かあったら連絡します。だった。

そして、12月30日の夕方、専門医から電話があった。
CTの画像を見ると、すい臓が腫れているいるように見える。
早急に来院して、詳しく検査した方がいいとのこと。

えっ、それって、癌とかってこと?
それを調べたいのですよ。

いつ行けばいいか聞いたら、1月4日が最速日。
朝9時から出かけて、午後3時頃。

すい臓癌の可能性が高い(最終的結論は、組織を取って検査する)。
何もしないでおくと、余命は一年も難しいでしょう。

この時感じたのは、寂しさ。
一年後には、自分の親しい人とも別れ、この目の前の世界から、完全に自分はいなくなる。

あまり、恐怖は感じなかった。ただ寂しい。
その寂しさは、卒業する時に感じる寂しさを何倍、何十倍にしたような感じのものだった。

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