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メデュラ(Medulla:髄質)星雲


https://apod.nasa.gov/apod/ap230424.html

なぜ髄質星雲と呼ばれるのか、この形を見ればわかるだろう。そう、人間の脳髄のような形をしているからだ。
でも、あまりロマンティクではない。
もっと他のイメージがわかなかったのかと、残念に思う。

さて、このような形の星雲ができた原因はというと、約10,000年前にカシオペア座にある、大質量性が爆発した時に残ったガスの殻が膨張したものだと考えれている。

大質量星の核融合が進むと、核融合に使える元素を核の近くで使い果たし、星の重力を押し返す熱の発生がなくなり、超新星爆発をおこす。

その時の残骸が、周りの星間ガスと衝突して光を出し、写真のような像を作り出している。

しかし、不思議なのは、この星雲から可視光線の他にX線が出ていることだ。

X線が出る時は、強いエネルギーが必要で、超新星爆発で発生した残骸が周囲の星間ガスに衝突する程度では発生しない。

謎だったが、この星雲の中に秒速1000Kmという速さで動くパルサー(pulsar )が見つかった。
おそらく、超新星爆発の時に、同時に作られたものではないかと考えられている。

このパルサーが、ガスにエネルギーを供給して、X線を出させているのではないか、という仮説です。


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