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ダブルリング銀河 : M94


https://apod.nasa.gov/apod/ap230607.html

楕円状であったり、渦巻き状であったりする銀河は、よくあるが、リングがある銀河は珍しい。
それも、この銀河には内側と外側と2個もある。

これはメシエカタログ94番天体、M94銀河だ。
距離はりょうけん座方向1,500万光年の位置にあり、大きさ45,000光年ある。

内側は見ての通りピンクに輝いている。
つまりは、激しい星の誕生が起きている。

なぜなら、出来立ての星は、まだ周囲の星間物質を十分に取り込んでいないため、星から出た青い光は、周囲の星間物質ーチリに散乱させられ我々にはどどず、散乱されにくい波長の長い赤い光が届くので、赤っぽく見えるからだ。

さて、このリングはどのようにしてできたのであろうか。
一つの仮説は、銀河の内側に細い紐状の腕があり、それが周囲を掻き回したために、盛んな星誕生を促したというものである。

なんのことかよくわからないと思うが、カバンの中にしまっておいたイヤホンのコードが自然に絡まってしまう、あの現象のことだ。結目理論という。

長さのある紐を振動させると、自然に絡まってくることを数学的に研究した人がいるのだ。興味のある方は、結び目理論で検索されるといい。

しかし、内側はいいとして、外側のリングがどうしてできたのか、まだよくわかっていないという。




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