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講座「身体で言葉に触れてみるーよき聞き手になるために」(東京/全5回)

 2024年の講座を開始します。テーマは「身体で言葉に触れてみるーよき聞き手になるために」です。
 これまでなら「よき聞き手になるために」といったストレートな表現はしなかったと思いますが、今年はど真ん中を踏み渡っていきたいと思います。

【場所/東京】
浅草公会堂 第3集会室

【日時】
基礎編
1回目:3月24日/13時ー15時30分
2回目:4月6日/13時ー15時30分
3回目:4月20日/13時ー15時30分

実践編
4回目:5月4日/13時ー15時
5回目:5月4日/15時15分ー17時15分

【料金】
基礎編 各講座8000円
実践編 各講座1万円、連続受講は1万6000円
(料金は事前に振り込みをお願いします)

【申込方法】
こちらから希望の講座をお申し込みください。

【振込先】
三菱UFJ銀行 東神戸支店
普通 3542185 ユンウンデ


【講座の内容】

1回目「自分の気持ちとまずつながってみる」


 相手の話を「うまく聞かなきゃ」と思った途端、緊張するし、「ちゃんと理解しなければいけない!」と意気込むと肩に力が入って空回りするものです。相手のことをどうこうするよりも、まず自分が落ち着かないと始まらない。とはいえ、「リラックスしなきゃな」と自分に言い聞かせても焦りは消えないものです。
 この講座では、他人とのコミュニケーションの前に自分とのつながり、コミュニケーションのあり方を見直していきます。
 たとえば「ちゃんとしなきゃ」といったこともそう。「頭で考えたことを自分に命令し、実行する」ことは、あまりに自然なので不思議に思わないでしょう。こうした“意識的”な行いをやめてみることから始めます。1回目では主に3つの点について体得していきます。

・落ち着いて話を聞く姿勢から始めてみる。立つ、座るを体験する。
・気持ちが静まれば、変化に応じられる。焦らずに内面の時間を緩めることができる。
・気持ちが混乱する要素を明らかにする:感じること/思うこと/考えること/を区別する。


2回目「ジャッジしないで話を聞くと、そのとき何が起きるのか?」


 相手がまだ話し終えていないのに「それは違うんじゃないかな」と遮ってしまったり、話し相手は毎度違っても特定の話題になるとイラッとして感情的な言葉をつい口にしたり。そんなことって日常の中であると思います。
 話を聞くことよりも、自分の善し悪しや正しいか間違っているかのジャッジに力を注いでしまうのはなぜでしょう。そして、そのことを後悔してもまた同じことを繰り返してしまうのはなぜなのでしょう。
 2回目の講座では「ジャッジ」について扱います。主に3つの点からグループワークを交えながら取り組んでいきます。

・話が聞けなくなる理由:何が邪魔をしているのかを明らかにする。
・後悔や自己嫌悪に任せ切るのではなく、自分が不意に口にする言葉で生じる感覚に注目する。
・体感と記憶との関わりを観察する。


3回目「マイノリティの感覚が耳を育てる」


 私たちは物心ついたときから「ちゃんと・きちんと・まじめに」を教えられ、正しくあろうとしてきました。常識に従って生きることを正しく身につけたことで、誰もが自分の考えを「普通」だと思っています。
 自分は「マジョリティ側の人間」だと思うことが当たり前になった結果、他の人とは違う自分の持ち味、独自なところを「普通ではない」と決めつけ、差別してもおかしいと思わなくなっています。
 与えられた「正しさ」や「普通さ」からはみ出た自分の中のマイノリティの感覚に耳を傾ける。それが周囲に溢れる小さな声を拾い上げる力になっていきます。
 この講座では、自分の中の脆さや弱さにフォーカスしていきます。脆弱さを克服することが強くなることではありません。克服の古びた物語から離れたときにわかるのは、ただの自分としてしかいられないという当たり前の事実です。主に3つの点について取り組んでいきます。

・自分の弱みと強みが何をもたらすのか。身体を通して検証する。
・「感じていること」と「感じている自分」の違いを明確に知る。
・脆弱さを大事にすることが結果として強さになっていくプロセスを体験する。


4回目「共感できない話をどう理解するかー実践編」


 4回目と5回目は、3回までの講座を踏まえた実践編となります。
 コミュニケーションにおいてもっとも緊迫するのは、自分の考えと全く相いれない他者が現れたときです。共感できない相手だから「わからない」で済ませてしまえるのは、ある意味で逃げられるだけの余裕があるからです。でも交渉だとかどうしても関わらないといけないような鍔迫り合いの状況では、共感という手は最初から使えません。
 この講座では、テーマに沿った実際のやり取りを通じて「よき聞き手とは何か」を主に3つの点に沿って明らかにし、その上で体験していきます。

・相手にただ合わせるのでもなく、一方的に自分を譲るのでもない。
・争いと対立はただ避ければいいものではない。自立を促すチャンスでもある。
・自分に対するリスペクトを忘れない。自分のどこに注目すれば、尊厳を保てるのかを体得する。


5回目「観察する視点を体感するー実践編」


 最終回です。この回では、引き続き理解できない他者との関わりについて取り扱います。自分とは異なる人を「想像する」といった場合、頭で考えることだと思っている人が多いでしょう。
 ここでは、なんとでもイメージできるといったフワフワしたものではなく、もう少し地べたに近づいた「類推」のもたらす力について体験していきます。それには自分が自分を観察する視点が欠かせません。以下の点について体験していきます。

・自分と相手とを照らし合わせることで浮かんでくるもの。
・なぜ?どうして?の問いを外して聞いたときに見える活路。
・行き止まりに見える話のその先にある可能性について。

【申込先】
こちらからお申し込みください。


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