嫉妬

嫉妬がそれを抱くに至った己の不甲斐なさと、そのことを直視しない後ろめたさを隠しつつ、自分の正しさを強調する上で格好の資源となることは薄々気づいていたとしても、それを手放せないのは他者を認められない、己に同化させようとする不可能な試みに挑み続けるからだろう。

これを紐解くには、道徳でも倫理でも足りない。行いの中で消していくことしか、つまりは身体懸けた試み以外にないだろう。

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