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昨日は一週間ぶりに仕事に行ってきた。
薬を飲みながらそろそろひと月、息苦しさと動悸はまだ時々軽めなのがやってくるし、しばらくは夜になりやすかったのに、最近はそれが特段不安とか焦る時に出る訳でもなく昼夜問わず現れたりもする。
自律神経という調整機能はまだ工事中で、しばらくはかかるみたいだ。

まだ暑さ残るとはいえ確実に秋の足音は近づいてきた。朝晩の空気が少し冷たさを帯び、ホッとする。
早朝に海のそばの橋から、たくさんのトンボが飛び交うのを見た。秋だ。その先のデッキの足元に、見た事のない鮮やかな緑色のトンボが佇んでいた。15cm程、いやもっとか、かなり大きくて迫力があるトンボ。オニヤンマとかなのかな…静かにじっと動かずにいる。
本来虫類はかなり不得意だが、あまりに美しい色なのと、そのしっかりと落ち着いた静けさに何だか心奪われ、写真まで撮ってきた。斜めから上から、こわごわながらも真正面にスマホを向けてもじっと、じっとそこにいた。あとから通る人に踏まれないか心配だけど、今朝このイケメンなトンボ(勝手に雄設定にもうなってる、いや、あの風貌は間違いなくあの種のトンボ界のイケメンのはず。朝からめでたいオタク思考)、今この瞬間ここを通り彼に出逢えたラッキーは、今日もきっと良い一日になる、いやするぞ、と思わせてくれた。その緑色の鮮やかさが目に心に焼きついた。本当に綺麗だった。

自然の息吹はちゃんと吹いていて。足元ばかり見て歩く自分に、顔を上げて歩くんだよ、と元気をもらえた気がして。
いや、足元見てたから君を見つけたんだけどね。
そしていつもみたいにガツガツと速歩きしてたら誤って踏んでしまったかも知れない。
今日このふわりふわりな体調で、のんびり歩みを進めていたからこその出逢いだったのだね、きっと。

あんな素敵な子、ユンギさんに見せたかったな。
あれこれとウンチクを聞いてみたい。

その瞬間ごとの偶然は、偶然でもあるけど、きっと必然。私はいつもそんな風に信じていて。瞬く間に何万もの、いや何億もの偶然の交差が、もしかしたら必然的に起こりながら、万物は時を行くのかも知れない。だからきっと、どんな事もひとつも無駄ではないのかも、と思ったりする。

また夏の思い出に愛しいひとコマが増えた、ありがとう。早く仲間の所へお帰り。きっと誰かが君を待っている。

私も、私のままで、そのままでいよう。
自分の時計の進み方が心と噛み合う頃、
鼓動もきっと整う気がする。

深呼吸して
心に静かに問いかけながら
明日へではなくまず今日を。
希望を胸に大事に生きる。

2023.9.11

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