妻が産後うつになった話

娘が産まれてそろそろ5年になる。今考えると出産後の退院時からうつの状態は少し見えていて情緒不安定になっていた。その時は出産後のホルモンバランスが崩れていたりしたせいだと考えていた。しかし、明確におかしいなと思う間もなく妻の様子は急変していき、一ヶ月もたつ頃には妄想が止まらないようになってしまって、娘の世話はまったくできない状態となっていた。

今回はその時期の話を詳細に書きたいわけではなく、当時、精神病についてはまったく知識がなく、産後うつというものも「こうのとり」という漫画で知っていたぐらいのもので、どこに相談したらいいやら、どこの病院に行けばいいのやらまったく分からなかったので、同じような状況になってしまった後進の方のためにも助言を残せたらと思って書く

とにかく自治体へ相談する

住んでいる自治体の「生活安全課」とか「生活保健課」などの母子の健康を扱う課に何をおいても相談するべき(自治体によってこういう課の名称は全然違うので受付の人に尋ねてもらいたい)。出生届を出しに行くと大体そういう課があることを教えてもらえて出産後の相談などをできるようになっていると思う。

そういう課にはその地域の産後うつで苦しんでおられる家庭の情報なども集まっているので何かと相談できるし、信頼できる心療内科と提携していたりするのでそちらを紹介してもらえると思う。これが重要だ。

なぜなら自分で地元の精神科について調べると出てくる情報は大抵ろくなものがなく、どこにかかったら良いのか判断できない。これは推測になるけれど、精神的な問題を抱えている人がその精神科にかかるので、そういう人のレビューのせいで評判がめちゃくちゃになっているのかなと思われるし、こんなのありえるの?と引くような内容のものが多かったりする。もしくは本当にひどいのかもしれないけれど、第三者からは実情がまったく分からないし、そのようなところに妻を任せる気にはならなかったので時間の無駄だった。

信頼できる心療内科にかかることができたら、もしかしたら入院を勧められるかもしれない。その場合は医師の勧めに従って入院措置を講じた方が結果的に回復は早まることは間違いないと思う。うつ状態の妻の面倒を見ながら、乳児の世話をするのは親族の助けがあっても非常に大変だ

最後に、ご主人に向けて

子供が無事に産まれて、乳児の世話や育児という大変さはあれども、これから親子みんなで楽しく暮らせる生活がはじまると思った矢先に奥様が産後うつにかかられて、奥様のこと、子供のこと、仕事のこと、生活のこと、たくさんの心配事が一挙に押し寄せてきて大変な心労だと思います。私も明日が見えなくて絶望に押し潰されそうになりました。

まずは上に書いたように自治体に相談なさってみてください。次は親族にお子さんの面倒を見てもらえないか相談されても良いと思います。仕事もしばらく休職などできるようだったらされても良いと思います。そういったことが難しい場合も、それらを合わせて自治体に相談されると良いと思われます。奥様が入院されても、長くとも大体三か月ほどで回復されると思われます。お子さんも生後4カ月や半年も超えたらすくすくと育ち、生後1~2ヶ月のころとは違い手がかからなくなってきます。

周りに色々と相談することで見えてくることもたくさんありますので、独りで抱え込まずに色々な方を頼ってください。

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oyakokurashi
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