【2023年ダイヤ改正関連】JR西日本京都支所の国鉄車両の動きと221・223系の動き

⑴ JR西日本京都支所の国鉄車両の概要

113系電車
https://train-directory.net/Photos/file/44520/より引用

117系電車
https://train-directory.net/Photos/file/58135/より引用

JR西日本には、草津線や湖西線を始め、多くの国鉄型車両が活躍しています。今回は、京都で活躍する国鉄車両についてみていきたいと思います。
京都では、113系と117系という国鉄車両が走っています。117系は、元々は宮原電車区(当時)に所属し、神戸・京都線の新快速電車として運転されていました。しかし、221系や223系の導入により京都地区に転属することになりました。また、113系に関しては1974年に湖西線用に700番台、1980年に草津線用に2700番台が製造されたことが始まりです。その後、高速化改造を行い番号も5000足したものになり、5700・7700番台となりました。現在に至ります。京都地区で活躍する113系・117系は登場から50年近く経過し老朽化が進んでいます。この様なことから、今回のダイヤ改正を契機に、阪和線・京都線・神戸線の運用削減や225系Aシート車導入により余剰となった221系や223系を京都地区に転用して、国鉄車両を置き換えることにしました。

⑵ 京都支所に所属する国鉄車両の詳細

ここでは、京都支所で置き換えの対象となるような国鉄車両を整理していきたいと思います。今回は、221系・223系の転属による廃車が発生する前の編成数を表しています。従って、現時点で廃車されている編成も存在します。

113系 山陰本線(嵯峨野線)用
4両編成×5本
113系 湖西線・草津線用
4両編成×11本
117系(寝台特急は除く)
6両編成×6本
8両編成×1本

⑶ 京都支所に転属してきた221・223系の詳細

次に、コロナ禍以降の運用数削減により転属してきた221系、223系についてまとめていきたいと思います。

223系2000番台(網干総合車両所所属車、神戸・京都線用)

223系P01編成
https://train-directory.net/Photos/file/63923/より引用

J13編成→P01編成(6000番台に改番)
J14編成→P02編成(6000番台に改番)
計 6両編成2本

V56編成→R01編成(6000番台に改番)
V57編成→R02編成(6000番台に改番)
V64編成→R03編成(6000番台に改番)
V55編成→R04編成(6000番台に改番)
V58編成→R05編成(6000番台に改番)
計 4両編成5本

223系6000番台(網干総合車両所宮原支所所属車、福知山線用)

223系R201編成
https://train-directory.net/Photos/file/65470/より引用

MA01編成→R201編成
MA02編成→R202編成
MA03編成→R203編成
MA04編成→R204編成
MA05編成→R205編成
計 4両編成5本

（MA21編成→R06編成：後に宮原に返却）
（MA22編成→R07編成：後に宮原に返却）
（計 4両編成2本）

223系2500番台(吹田総合車両所日根野支所所属車、阪和線用)

223系R52編成
https://ameblo.jp/225i4/entry-12770718471.htmlより引用

HE419編成→R51編成
HE420編成→R52編成
HE421編成→R53編成
HE424編成→R54編成
HE425編成→R55編成
HE433編成→R56編成
HE434編成→R57編成
HE435編成→R58編成
計 4両編成8本

221系F編成

221系K12編成
https://train-directory.net/Photos/file/40561/より引用

NB802編成→F01編成(吹田総合車両所奈良支所所属車、K10編成と組み換え)
B10編成　 →F02編成(網干総合車両所所属車)
B12編成　 →F03編成(網干総合車両所所属車)
B13編成　 →F04編成(網干総合車両所所属車)
K10編成　 →F05編成(京都支所所属車、NB802編成と組み換え)
計 6両編成4本

この様にしてみると、網干総合車両所所属車に関しては6000番台に改番されていることが分かります。これは、221系と連結するために車両性能を221系に合わせる改造工事を受けています。編成数は、全部で6両編成6本、4両編成20本となっています。113系・117系の編成数は、4両編成16本、8両編成1本(4両編成2本)、6両編成6本となっており、すでに113系・117系を置き変えが出来るぐらいの編成数が揃っているといえます。

⑷ JR西日本京都支所の国鉄車両の今後

https://train-directory.net/Photos/file/12400/より引用

2023年3月の京都支社側から、公式発表で京都支所の113系・117系は3月末までに引退すると発表がありました。長年、京都地区の日常の脚として活躍してきた113系と117系電車。この両車が引退すると、京都支社でお馴染みの緑色の電車は見ることが出来なくなってしまいます。奈良線の201系に関しても、吹田総合車両所森ノ宮支所から転属してきた車両がいるとはいえ、225系の導入もあり、221系で京都支所に転属する車両を除くと残り8編成です。奈良支所に所属する201系は、疎開中の編成を除くと8編成在籍となっています。今後は、網干総合車両所の221系は奈良支所に転属するでしょう。和田岬線103系引退など、昨今は国鉄車両の引退が相次いでいますのでJR西日本のみならず、国鉄車両の記録は早めに行うことを勧めます。