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会社が天引きした税金を納付してなくて俺に督促状が来た話(4)
前回の記事はこちら
(前回のあらすじ)とにかく会社に住民税が納付されていない理由と、じゃあ給与から天引きされたおカネが何処に行ったか聞かないといけないのだが、
多分おそらく確実に、会社側との交渉は難航が予想されるのだった
会社とのバトル、開幕。
ともかくまずは会社に確認が必要だ。もはや期待もしていないが、もしかすると「ああ!ちょうど今ね!キミから天引きした住民税を、納税しようと思っていたところだったんですよ!」という、「そば屋の出前」みたいなことになっているかもしれない。
私は早速、電話で会社に連絡を入れた。
さて、皆さんにここで簡単なクイズをしたい。これまで(おそらく)3記事連続で読んできて、大体私を取り巻く会社の環境については、ご理解はいただけないまでも把握はしていただいたことと思う。
では、この状況で、社員たる私が会社に対して「納めるはずの税金を会社が納めていないみたいです!」と告げた場合、会社はどう反応するだろうか?
「そんな筈はない!」とシラを切って見せるか。
「キミの勘違いじゃないのか」と惚けるか。
「うるさい!知るか!バーカ!」と逆ギレか。
答えは。
「ど、ど、どういうこと!」
「何で納まってないの!?え!?お!?ん!?」
と、私以上にうろたえる、である。
ほぼ会社のせいで私の住民税の納付が滞ってる中で
「どうしてそうなってるんだ!どういうこと!?」
と、まさかコッチに説明を求めてくるとは思わなかった。
やはり上に立つ人間は常人と思考が違う。
悪人ではないから、余計に極悪
決して古巣だからといって、この人たちを擁護するつもりはないのだが、私の主観的意見としては、この人たちは決して、決して、悪人――悪意を持って人を貶め、給与から天引きしたカネを社員から横領してやろう!…という、悪心を持っていたわけではない、と私は今も思っている。
「お前は何を言ってる!目を覚ませ!」と言う気持ちもわかるが、
どうか聞いてほしい。
彼らには悪意がない。
だからこそ最悪なのだ。
彼らは単に、本当に単純に、常人では考えられないレベルで
「適当、ズボラ、杜撰、面倒くさがり」なのだ。
だから、本来提出すべき書類もよく分からないまま提出しないし、慌てて提出しろと言われると確認もなしに、ひと目でオカシイと分かる書類を作る。
そして、こうしてついに状況が露見すると、言い逃れるでも、誤魔化すでも、逆ギレでもなく、ただ途方に暮れてパニックになるのだ。
こんなところで例を出して恐縮なのだが、
同じく「税金の無申告」でスキャンダルとなった、芸人の徳井さん。
このときの会見で、原因を「想像を絶するだらしなさ・ルーズさ」としており「過去には光熱費の滞納で電気を止められた」「レンタルビデオを滞納して、10万円以上の違約金を支払った」とのエピソードも報道されていた。
単なる言い訳と思う方もいるだろうが、個人的にはまさに、この「想像を絶するだらしなさ・ルーズさ」こそ、弊社上層部と同じ性質と思っている。
実際、住民税を含め、多くの税金は一時的には役所から督促状が届くが、それをしばらく無視していると(支払い年度が終わってしまうと)ピタリと督促が止まる。コレは決して、その債務が消えたわけではなく、裏できっちりと累積され、最終的には行政代執行など差し押さえ、に繋がるのだが、
この手の「想像を絶する」タイプにとっては、喉元すぎれば…で「あーよかったもう何も言われない」と安心⇒いずれは払うこと事態を忘れてしまう、、、というパターンがあるのだそうだ。
(今回の件で有識者から伺った)
なお、コレは完全に余談だが、そういう「ダメなオッサン萌え」属性のある方には、非常にウチの上層部は「萌え」ポイントになるらしい。
悪いことは言わない。目を覚ませ。
Q.で、給与支払報告書は提出したんですか?
こういう具合で、会社に電話をしたものの、一向にラチがあかないうえ
「この件はちょっとコッチで対応するよ、役所には電話して確認しておく」などと言い出した。
コレまでなら「じゃあお願いします」と終わりにしていたかもしれないが、今度ばかりは事情が事情だし、相手は先延ばしからの全忘れコンボをキメる「プロ」である。
以前にも(ちょうど、私の給与支払報告書が未提出になっていた辺りで)役所から私宛に「給与なり収入があるなら、報告してくださいね(=会社から報告書が出てないため)」という封書が届いていたことがあったのだが、この時も、会社に確認した所「それはこちらで対応しておきます」と言ったまま、結局こんにちまで未提出だったことを考えると、「じゃあお願いします」とは口が裂けても言えない。
電話では有耶無耶にされると考えた私は、キチンと後で履歴が残るようチャットツールでのやり取りに切り替えた。そして、一番確認しなくてはならないことを直接聞いてみたのだ。
「まず、給与支払報告書は、提出したんですか?」
ここが最初の関門だ。
提出しているのであれば、住民税額は確定され、後はそれを会社がキチンと払えばいい。
逆に未提出で、そもそも税額が確定していないとなると、まずは税額がいくらになるのか、という所から外堀を埋めていく必要がある。今後の対応方針を確認するためにも、
まずは、この給与支払報告書がどうなってるのかを聞く必要がある。
さて、今回再びのクイズだ。
ここで会社側はなんと答えたでしょうか。
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